LSIの高集積化によって,従来は1枚の基板上でマイクロプロセッサを中心とする複数のLSIを組み合わせて構成していたシステムを,1個のLSIチップに統合できるようになりました.ここからシステムオンチップ(System on a Chip)あるいはシステムオンシリコン(System on Silicon)などという呼び名が生まれました.
しかし,単に機能をチップ上に統合するだけなら,従来からあるASSP(Application Specific Standard Product,一般に半導体メーカが企画して設計,製造,販売する既製品のICを指す)のシングルチップマイコンとたいした違いはありません.ユーザが回路をカスタマイズできるという点がシステムオンチップの重要なポイントです.