HAM Journal

目次

◆特集
メーカーが語る国産1kWリニアアンプの実力と性能
1 YAESU VL-1000 HF-50MHz帯リニアアンプ徹底解説
2 (株)ケンウッドTL-933 1kWリニアアンプ
3 速報! 最新機種 徹底解説(株)東京ハイパワーModel HL-2KFX
4 プロ機の余裕をアマチュア無線に 日本無線JRL-3000F
◆アマチュア無線チャレンジ企画
海外交信も夢ではない 短波でアマチュア無線を楽しもう(後編)
◆特別企画
標準電波の活用研究 40kHz長波JJY信号を用いた基準周波数源の製作(続編)
◆エレクトロニクスプラザ
新しい無線システムの研究 UWBとは何か
進化するお手軽無線システム 特定小電力無線機を上手に使う
◆HAM Journal 製作工房
究極のデジタルHF SSB送信機 DIGMIT 2002の解説と評価
第三のSSB発生方式 Weaver方式 SSBジェネレータの試作
データ伝送 その1
PIC12F675を使用した ナビトラ向け温度ビーコン発生装置
データ伝送 その2
複数のセンサーデータを1本のケーブルで伝送 2線式リモート温度計

アパマンHF運用を楽しくする ベランダアンテナの接地の研究
◆連載
HFトランシーバ100%活用ガイド トリオTS-510
◆継続特集
軍用無線機の魅力とメインテナンス ナショナルの銘機 HROのすべて
No.107
B5判 144頁
定価 1,470円

特集 メーカーが語る


国産1kWリニアアンプの実力と性能
 日本のアマチュア無線家の長年の夢であった,出力500Wの壁が破られ,出力1kW局が許可されるようになりました.これにより続々と発売された国産の1kW級リニアアンプの性能と特徴を各メーカーに解説していただきました.発表されたばかりの機種も直撃しています.
(株)スタンダード
VL-1000 HF〜50MHz帯リニアアンプ 徹底解説
(株)ケンウッド
TL-933 1kWリニアアンプ
(株)東京ハイパワー
速報! 最新機種徹底解説 Model HL-2KFX
日本無線(株)
プロ機の余裕をアマチュア無線に JRL-3000F
アマチュア無線チャレンジ企画
海外交信も夢ではない
●短波でアマチュア無線を楽しもう  後編

 No.106ではHF(短波)帯で海外のアマチュア無線局と交信をする楽しみについて解説をしました.本号ではいよいよHF帯で海外局と交信する具体的な方法についてに進みます. HF帯の電波の伝わり方や,比較的交信のしやすい近隣諸国の状況から,入門者に最適な21MHzバンドを例に取って,海外局と交信をするための周波数,英語による交信の具体的実例などを収録しました.

短波帯交信の楽しみ連動企画
●スタンダード FT-857で楽しむHF交信

 前回はFT-857の操作方法の基本的なところとこのセットを追加する変更申請の手続きまでを書きました.そのとき提出した申請書は無事受理されて変更手続きも終わり,これでFT857を使うことができるようになりました.  今回は,FT-857の電源,アンテナのセットアップから,RTTY用のインターフェースとパソコンの接続など各種モードでの運用方法やFT-857の多彩な機能を使いこなす操作方法などを解説しています.

特別企画
標準電波の活用研究
●40kHz長波JJY信号を用いた基準周波数源の製作(続編)

 現在,私たちが基準信号としては40kHzや60kHzで発射されている長波のJJYやTV放送のカラークロマ信号がありますので,本誌104号でそれらの受信回路をご紹介しましたが,その受信回路について更に改良を行いました.104号の記事のものがストレートラジオだとすると,今回ご紹介するものはスーパーヘテロダインラジオに相当するものです.
 製作した回路は二つあり,ひとつは104号の回路に付加する物で,受信信号の周波数安定度に影響を与えずに任意の周波数の狭帯域フィルタを挿入する回路です.またもうひとつはそれを全面的に改良したもので,PLLでの高次逓倍をやめるなど回路全体を見直すことで出力する信号の純度を上げたものです.

エレクトロニクスプラザ
新しい無線システムを知ろう
●UWBとは何か

 UWB(超広帯域)という言葉を時おり,工学技術系の新聞や雑誌などで見かけるようになりました.そこで,日本の研究機関として初めてUWBを使った無線実験局の免許を取得した,東京電機大学ワイヤレスシステム研究室(小林岳彦教授)で,UWBに関する研究をしている幸谷先生にUWBに関する簡単な紹介や,実際に行われている研究の概要について解説していただきました.


進化するお手軽無線システム
●特定小電力無線機を上手に使う

 昭和62年に電波法が改正され,免許を必要としない無線局の精度が創設されたのを受け,平成元年に登場した特定小電力無線局.『免許不要』『買ったその日からすぐに使える』など,従来の簡易業務無線やアマチュア無線のように煩雑な手続きを必要としない手軽さがうけて,出荷台数も年々増加しています.
 今回はこの“特小システム”の進化とアルインコの最新機種の機能などについて紹介しています.


HJ製作工房・・・製作記事
究極のデジタルHF SSB送信機
●DIGMIT 2002の解説と評価

 第三のSSB発生方式といわれるWeaver変調方式を使ったHF帯のSSB送信機“DIGMIT 2000”の回路構成や実際の動作について解説をしていただきました.

●Weaver方式SSBジェネレータの試作

 第三の方式とも呼ばれるWeaver方式のSSBジェネレータは,Donald K.Weaver氏によって1956年に論文発表された理論に基づいています.当時はSSB通信が時代の先端の通信方式であり日本のアマチュア無線はまだAM,CWが中心だった時代です.

 それから50年近くが経ちますが,Weaver方式採用をうたったアマチュア無線用の市販機は皆無といってよいほどです.理論的にすっきりしているといわれているにもかかわらず市販機がないということは,製品化するの難しい要素を含んでいるに違いありません.

 そこで,実際に回路を組んでWeaver方式の利点,欠点を探ってみようという試みです.

編集部から

同記事に編集部のミスにより記事の一部に誤りが生じました.深くお詫びしますとともに,当該ページを正しく記述いたしましたPDFを公開いたします.こちらのPDFをご参照ください.


HJ製作工房・解説工房
データ伝送研究 その1
●PIC12F675を使用した
ナビトラ向け温度ビーコン発生装置

 関東では赤城山などの山の上の温度を,パケット通信や同じパケット通信のナビトラビーコン・フォーマットで送信する装置が稼働しており,自宅にいながら各地の温度がわかり,情報としておもしろく受信しています.このような温度ビーコンを手軽に発生できる装置を,安価で小型なPIC12F675で作ってみました.

データ伝送研究 その2
●複数のセンサーデータを1本のケーブルで伝送
2線式 リモート温度計

 離れた場所の温度を調べるには,長いケーブルの先に付けた温度センサーを使えば測定できますが,複数の場所の温度を調べるには,センサー数分のケーブルが必要です.また,ノイズが乗りやすいので,むやみに引き回すのも問題です.そこで,1本のケーブルに複数のセンサーを付けて,各所の温度が測れる装置を作ってみました.

アパマンHF運用を楽しくする
●ベランダアンテナの接地の研究

 これから海外交信にチャレンジしてみみようとベランダなどにコンパクトアンテナを設置したときに悩むのが「グラウンド(接地)」の問題です.その悩みを少しでも解決できるように,“アマチュア無線チャレンジ企画”の海外交信をするためのノウハウ連動記事として,ベランダアンテナの接地を解説してもらいました.


連載
HFトランシーバ100%ガイド
●トリオ TS-510

 今回ご紹介するのは,1967年(昭和42年)にトリオ(現ケンウッド)2機種目のSSBトランシーバとして発売されたTS-510です.電源は別に純正品が用意されているという機種でしたが,本体のみ買ってきて電源は自作をして使っていた,という思い出をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか? そのようなTS-510の生い立ちからメインテナンスについて解説します.


継続特集
軍用無線機の魅力とメインテナンス
●ナショナルの銘機「HROのすべて」

 いまさら改めていうまでもありませんが,ナショナル社の「HRO」,ハリクラフターズ社の「SKY RIDER」,ハマーランド社の「SUPER PRO」などのネーミングはあまりにも有名です.

 「HRO」シリーズは,米国のナショナル社の生んだ銘機であることはいうまでもありません.HROの名前の由来は1934年プロトタイプの発売に際し,「Helluva Rush Order」(猛烈な受注)を期待して,その頭文字を命名したことにあると米国ナショナル社はアナウンスしていました.

 HROを有名にした最大のポイントは独特のルックスを持ったPWダイアルとプラグインシステムです.またシンプルな回路構成をオーストラリア,ドイツ,日本などの世界各国が軍用無線機のお手本として模倣したことも,有名にさせた一因です.1934年に発売されたHROに始まって1970年に発売されたHRO600に至る超ロングセラーとなったネーミングの継続も有名にした要因でもあります.

 そのHROシリーズの真空管の機種を紹介していきます.


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・解説記事…新しい通信システム,電波伝搬に関する研究など
・その他,通信・エレクトロニクス一般に関する事象

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