HAM Journal

目次
 
◆デジタル通信◆
 GMSK通信のすべて
 符号と変調方式
 MSKとGMSK
 GMSKの発生方法
 GMSKの復調方法
 終わりに
 少しだけ周辺技術について
 用語解説
◆データ通信◆
 UIDIGIを使った
 新しいデジピート方式
 ナビトラ用TNC:KENWOOD 
 MU-101をベースに
 TNC2 1.1.8 UIDIGIを走らせる
 TNCが無くても
 パケット通信が楽しめる
 ソフトウェアTNCの基礎と
 運用開始まで
◆特別企画◆
 FT-101Bリストア記
 直せない101はない!
 
◆技術のラビリンス◆
中は放送局アンテナの怪
No.101 B5判 144頁 定価 1,470円
特集テーマ  ディジタル/データ通信

 
 ディジタル通信に近づこう

 今,アマチュア無線ではいろいろなデジタル通信が提唱されていますが,音声での利用も考慮したディジタル通信は,なぜかどれもこれも電波型式はGMSKです.もちろんこれはGMSKにいろいろ優れた点があるからなのですが,同時にディジタル通信を理解するためにはGMSKという変調方式を理解することが絶対に必要だとも言えます.そこで,できるかぎり数式を使わないでGMSKについて徹底的に解説をしてみました.
 GMSK自体が2値ディジタル変調の集大成のような変調方式ですので,変調方式解説のような記事となりますが,“これをすべて読んでいただければもうGMSKについてわからないことはないはず”,今回の特集ではそういう解説を目指してみました.

高木 誠利(JJ1GRK)

   
 無線データ通信の研究

UIDIGIを使った新しいディジピート方式

          
 今回,GPS衛星からの位置情報をアマチュア無線のパケット通信で伝送し,電子地図上に位置を表示するシステム“ナビトラ”で活用されている新しいディジピート方式『UIDIGI』(UIディジピート)について,最近の事情をふまえてご紹介していきます.

きたはし あきと JO3SEN/1

ナビトラ用TNC ケンウッドMU-101をベースに
TNC2 1.1.8 UIDIGIを走らせる


 ケンウッドのナビトラ用TNC MU-101は,コマンドもナビトラ用に拡張されている反面,MYALIASなどのコマンドが削除されていたり,ビーコン間隔のパラメータが3分程度にしか設定できる領域を持たないという困ることもあるようです.
 ハードウェアも,オリジナルのTNC2に比べると付加機能がたくさんついて互換性がなく,TNC2クローン系のファームウェアを動かすことができません. そこで,TNC2 1.1.8や,UIDIGIなどのプログラムを動かすことができるように,MU-101を改造し,“パケット通信の新しい風対応”のTNCとしてみました.

吉田  功(JS1RSV)


TNCがなくてもパケット通信を楽しめる
ソフトウェアTNCの基礎と運用開始まで
 

 SSTV,PSK31など各種のディジタルモードがパソコンのソフトウェアによって送受信(変復調)が可能になっています.
 最後に残されたパケット通信のハードウェアモデムであるTNCにかわる“ソフトウェアTNC”が実用域に達してきました.皆さんのところでも既に無線とコンピュータとは色々な場面で関わっているかと思いますが,ナビトラでも欠かせない存在です.しかし最近TNCが入手しづらくなったこともありTNCの部分をソフトウェアで補えないかなと探したのがきっかけで出会ったソフトウェアがAGWPE(AGW Packet Engine)です.

後藤  謙(JM6XFX)


  

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