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J.BOND社CPU BOOSTだ
先に紹介した,J.BOND製のBXメインボードをテストしました.
メインボード自体の性能は,HDBENCHで20889と少し低くなっています.画像を見ていただければわかるように,ほかのメインボードと比べて,メモリ性能が少し低いようです.このあたりは,チューニングである程度カバーできるかもしれません.テストでは,製品に必要以上の変更を加えずに行っています.
また,このPCI600には,Turbo+モード,Turbo++モードをBIOSで設定することができ,少しだけPCIやAGPのクロックも上げることができるようになっているようです.
さて,肝心のCPU BOOSTというのは,Windows版とDOS版があり,システムを再起動せずに,フロントサイドバスのクロックを変更できるようにするユーティリティです.いくらBIOSで設定しても,設定変更をシステムに反映するには,再起動が必要です.これが不要となるのですからなかなか楽しめます.ただし,メインボード付属の版では倍数を設定することはできませんでした(当然といえば当然ですね).面白いのは,スライドバーでクロック設定できるだけではなく,直接クロック数を入力できることです.80MHzとか111MHzとか自由に設定できます.もちろん,80と入力しても実際の設定は79.8など,クロックジェネレータで設定できるもっとも近い数値になります.
また,このユーティリティは,リアルテック社製クロックジェネレータのある特定バージョンでのみ動作するということです.ユーティリティだけを非対応マザーボードで使うことはできません.
実験結果 J.BOND製PCI600 メモリ 64MB(PC100仕様) ハードディスク クアンタム製FB-ST3.2GB CPU Pentium2 400MHz 仕様ベンチマークツール HDBENCH |
HDBENCHのCPUクロック表示画面と参照しながら見てください.
システムバス100MHzから80MHzにCPU BOOSTで落としたところ,GOボタンを押した瞬間に,システムバスクロックが変更されたようです.HDBENCHでも318.534とシステムバス100MHzの時の400MHzから20%落ちています.
そこで,いろいろとやってみました.
113MHz・・・OK 120MHz・・・OK 125MHz・・・OK |
128MHz・・・NG 133MHz・・・NG 150MHz・・・NG |
NGの場合は,システムを再起動すると,BIOSで設定したCPUクロックで起動したので,Windows起動時のスキャンディスク以外にはトラブル無く起動しました.
以上のことから,PC133仕様のメモリなどを使用するか,メモリクロックをCPUクロックと非同期設定するなどの工夫をすれば,可能性は広がります.ただし,このあたりは,まだJ.BOND社のメインボードをそこまで使い込んでいないので,今後の課題としておきましょう.
なお,このメインボードを入手したい方は,アルカディア・インクリメント有限会社www.arcadia-inc.comへアクセスしメールを送ってください.特別限定販売の予定があります.
Copyright 1999 岩村 益典