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グラフィックカード
TNT M64,TNT/TNT Ultra ホイットニのグラフィックキャッシュ

 どうやら,台湾メーカーは,TNT2 M64(64ビットバスの廉価版)に期待しているようです.なぜなら,価格的に15,000円以下を実現できるだけではなく,パフォーマンスもオーバークロックでTNT2並にまで向上するそうです.そうなるとSavage4はどうなるのでしょうか?
 日本では,メインボードのオーバークロックをする人は多いものの,グラフィックスカードのオーバークロックをする人はまだ少ないようです.しかし,オーバークロックして,ハングアップしても,元に戻すことができるようになっていることを,少なくともリードテック社,ASUSTeK社のカードでは確認しています.おそらく,他社の製品も同様でしょう.
 そこで,来週からグラフィックスカードのオーバークロックを試したいと思っています.また,先ほどテストしたマイクロスター社のカードが,16MB版だったので,今度は32MB版でテストしてみたいと思います.

 さて,話は変わって,TNT2 Ultraの件ですが,Ultraとして売られているカードの中に,TNT2搭載カードがあるようです.ジュリアスの友人の1人は,あるメーカー製カードのヒートシンクを取り外して,初めて分かったようです.ヒートシンクをはずす以外に,ユーザーが簡単に確かめる方法はありません.
 しかしなんと今回,チップがTNT2かTNT2 Ultraかを表示できるソフトウェアを入手しました.早速,帰国後調べてみたいと思います.しかし,その結果を公表することがいいことなのかどうかが悩みの種です.

ホイットニ最新情報

 かなりの数のホイットニメインボードをテストしました.ジュリアスの印象としては,ソケット370が結局無難な選択ではないか,と考えています.370Celeronがコスト的にも安いからです.しかし,ドライバやBIOSを上げるとパフォーマンスが向上するとのことで,Pentium3でのテストも継続するつもりです.

 ところで,これは噂として流れているのですが,インテルの初期出荷分の810DC100には,無印810が含まれていたようで,これをチップセットのバグだと思っていたメーカーもあるそうです.また,メーカーによって,810と810Lとが混同されているのも事実です.

 以前にも説明しましたが,簡単に違いを説明すると次のようになります.

810DC100 FSB100MHz・ATA66・4MBのグラフィックスバッファ
810 FSB100MHz・ATA66
810L FSB66MHz・ATA33

 もし,現在のCeleronをオーバークロックしないなら,810Lでもよいのですが,ATA66のハードディスクも安くなってきているので,ATA33でよいと割り切るのは難しいところです.しかし,810DC100メインボードと810Lメインボードの価格差が大きいと810Lの存在意義も大きいでしょう.

 さて,外部に実装させる4MBのグラフィックスキャッシュは,2D処理ではいわゆるVRAMとなるそうです.そして,3DではZ-バッファリングなどに使用されます.そして,AGPの機能として,3Dテクスチャのため,最大AGPアパチャーサイズ分,メインシステムメモリ何MBかを動的に使用します.動的ですから,必要に応じて必要なサイズを使用します.
 このとき,最大何MBが割り当てられるのかが,メーカーによりまちまちで,48MBという説,16MBという説,BIOSで32MB/64MBを切り替えることができる,という説などがあります.通常のBXメインボードでの,デフォルト設定は64MBです.
 いずれにせよ,AGPを使用しているので,メインメモリは64MB以上ないと,AGPを生かせないともいえますが,そんな大きなテクスチャなんてどこにあるの? という疑問もあるのです.とはいえ,BIOSでAGPアパチャーサイズを設定できる810メインボードでは,64MBを設定した方がパフォーマンスがよいとのことです.このことは,メインメモリが64MB搭載してシステムでも当てはまるようです.
 810や810Lでは,VRAM分もメインメモリ上に割り当てられますし,グラフィックスキャッシュとして使用するメモリもありませんから,グラフィックス性能が810DC100より落ちることは確かなようです.メーカーの資料では25%くらい落ちるようです.近く,810Lメインボードを入手するので検証したいです.

 DIYの見地からすると,810Lはパフォーマンスが悪いように見えますが,システムとして販売するなら,多くのユーザーはCPUやメモリ,ハードディスクの容量に目を奪われるので,問題ないかもしれません.
 

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Copyright 1999 岩村 益典