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Rev.B 6/20

K7情報

 今週,AMD社の人たちが台湾にやってきて,K7についていくつかのメインボードメーカーと打ち合わせたようです.6月末にはどうやらK7の出荷が開始されるようですが,K7があってもチップセットがないとメインボードを作ることができません.今回のK7用,すなわちスロットA用チップセットはAMD社が作ります.このチップセットがないとメインボードはただの板なのです.

 ところで,メインボードメーカーの中には,初期ロットの25uK7メインボードを作らないと決めたところもあるようです.なぜなら,AMD社自身がチップセットを設計するのは今回が初めてなので,少し心配という意見です.確かに,チップセットとCPUを両方とも安心して作っているのはインテル社だけなのです.しかも,初期ロットK7は発熱がすごいようで,安定したメインボードになるのかどうか心配だという意見もあります.

 ここが一番のポイントですが,どうやらAMD社はディストリビューション用,つまりメインボードのDIY用単体売りは認めず,システム用のOEMボードにのみの生産を認める,ということらしいです.それでも,何枚かはディストリビューション用に流れるでしょうが.

 というわけで,安心してK7を使えるのはK7の第2世代,そして,VIA社やSiS社,ALi社などがK7用チップセットを生産し始めてから,ということになりそうです.

K7情報追加

 先に,K7メインボードに消極的なメーカーがあることについて書きましたが,その理由を追加します.
 ちなみに,通常のメインボードは,一部のデュアルSCSIモデルが6層であるのに対し,4層のプリント基板を使用しています.しかし,今回K7用チップセットを作成するAMD社では,6層のプリント基板を使うように指定しています.
 グラフィックスカードの多くは6層ですが,サイズが小さいので,プリント基板自体の強度などには問題ありません.しかし,サイズの大きなメインボードで6層を実現するには,相当なコストアップが予想されます.そのことも,大きな理由なのです.

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Copyright 1999 岩村 益典