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BIOSを2個積んだメインボードについての追加情報

 多くのメーカーがBIOSを2個搭載するメインボードについて興味を持っていますが,インテル社が提唱している810のSafeBIOSでさえ採用をためらっているメーカーは多いです.

 BIOSのバグの問題もありますし,採用する理由のひとつであるウイルス対策といっても,2つのBIOSが何らかの電気的関係を持っている限り(おそらく,1個のチップの中にある場合や,配線がつながっている限り,という意味だと思います.英語・台湾語・北京語での会話なので),2つあるBIOSの双方を破壊するウイルスを作成することは簡単で,事実現存するウイルスで実験してみても,2個ともやられる場合があったそうです.
 そうすると,BIOSを2つ搭載してもメリットはないのではないか,むしろ,希望者には,電気的に関係のない,予備のチップを1個別に配布すればよいのではないか.もちろん,交換には筐体のカバーを開けなくてはならないが,安全という意味ではこれが一番だ.DIYユーザーのBIOSアップデートの失敗くらいしかメリットはないのではないか.

 これからますます激しくなる国際競争の中で生き残って行くには,むしろ,BIOSを2つ搭載することで,コストアップを図るより,少しでも無駄を切り捨て,コスト的に有利な方がよい.事実,801チップセットの中で一番エントリ用の810Lを搭載した低価格メインボードの需要も多く,注文も来ている,と台湾メーカーの意見をまとめるとこうなるのです.

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Copyright 1999 岩村 益典