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Leadtek製WinFast SD S325 TNT2M64テストとオーバークロック

 最新のM64カード,Leadtek製WinFast SD S325 TNT2M64を入手したのでテストしてみましょう.
 M64はTNT2の64ビット版なので遅いように思われがちですが,TNT2Ultraと比べて差が出るほどのソフトウェアが無いことなどから,十分なクオリティが得られるかもしれません.
 なお,Leadtek製のグラフィックスカード上には,電源を安定化させるコイルが配置されています.TNT2系は電流を多く必要とするので,メインボードによる不安定動作を排除するため,このような配慮をしているとのことです.

0707g0235.jpg (39536 バイト) S320II


 テストは,ドライバも新しくなったということで,環境を変更することにしました.M64とTNT2Ultraでは価格も倍ほど異なるため,比較してみたくなりました.そこで,TNT2Ultraカードからのテストです.

テスト環境
メインボード Aopen AX6BC Pro
グラフィックス Leadtek WinFast SD S320U TNT2Ultra 32MB
ハードディスク クアンタム FBST3.2GB ATA33
メモリ PC100 64MB
CPU Pentium2 400MHz 
システムバス 100MHz
Fogcity2 Direct3D 30.86
OPENGL 44.94
HDBENCH 27459

 なんとすばらしい結果でしょう.過去のテスト結果と比べたときに,グラフィックスの性能がここまで上がっているのは,ドライバを最新にしたことが原因でしょう.みなさんもドライバを更新してください.
 画面のプロパティからLeadtek社のWebサイトにアクセスし,最新ドライバを入手できるようにリンクが用意されています.DirectDrawの59も凄いです.では,M64のテストに移りましょう.

0707g0236.jpg (42226 バイト) S325

テスト環境
メインボード Aopen AX6BC Pro
グラフィックス Leadtek WinFast SD S325 TNT2M64 32MB
ハードディスク クアンタム FBST3.2GB ATA33
メモリ PC100 64MB
CPU Pentium2 400MHz 
システムバス 100MHz
Fogcity2 Direct3D 30.42
OPENGL 36.83
HDBENCH 18925

 HDBENCHでは,スクロール性能や矩形など2Dが足を引っ張っているようです.たしかに,TNT2Ultraだけのことはあります.ここでは,グラフィックスエンジンの性能がもろに出てしまいます.Fogcity2のD3Dでは大きな差はないものの,OPENGLでは差が出ています.このあたりは,当然といえば当然です.
 810チップセット搭載メインボードでは,ことごとくOPENGLベンチマークが動作しないので詳しくはわかりませんが,OPENGL性能も良いM64は,全体的な印象として,確かに810の内蔵グラフィックスよりかなり優れているようです.

次にオーバークロックさせてみましょう

 画面のプロパティからスピードランナーを起動し,オーバークロックさせてみました.クロックを最大の200くらいまで上げるとかなり不安定です.なお,不安定になったときは再起動すれば元に戻りました.

0707-5.jpg (62571 バイト)


 結局,あまり無理をしても仕方がないと判断し,完全安全圏の次の設定にしました.がんばれば,もう少しオーバークロックできそうです.

テストの環境
 コア周波数 140から147へ
 メモリ周波数 160から167へ
Fogcity2 Direct3D 30.64
OPENGL 37.57
HDBENCH 19343

結果と感想

 価格が倍の割に,ベンチマークプログラムが大きなテクスチャを使わないこともあり,大きな差にはなっていません.しかも,オーバークロックも可能で,かなりパフォーマンスの高いボードといえるでしょう.この程度のオーバークロックでも効果がありました.また,TNT2Ultraでは,ドライバによりこれほど違うのかということに感心してしまいます.
 

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Copyright 1999 岩村益典