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ASUSTeK製新メインボードP3B-F
最新のP3B-Fを入手しました.DIMMスロットは4本で,サウンドは搭載されていません.JumperFreeBIOSを採用しているのでオーバークロック設定も簡単です.もちろん,CPU VCoreの設定もOKです.RAMへのサスペンド機能については,この機能はPC99仕様で定められているので,ISAはサポートしていません.
今回,紹介するのはISAが1本付いたモデルです.電源周りも強化されているようで,かなり期待できるメインボードです.電解コンデンサも大きく,レイアウトも良くできています.かなり安定動作が期待できます.BIOSは,MEWと同じ新タイプAwardBIOSメニューです.P2B-Fとの大きな違いは,このBIOSメニューとJumperFreeBIOSによるオーバークロック性能,そして,ユーティリティがP3B-Fのほうが豊富であることです.
主要スペック |
チップセット IntelBX スロット1 PCIx6 ISAx1(ISA非搭載モデルもあり) AGPx1 ATX 日本語マニュアル添付予定:初期ロット購入者はwww.unitycorp.co.jpより,ASUS日本語ページからダウンロード可能 |
クロック設定は次の通りです.
CPU/DRAM PCI |
66.0 33.4 75.0 37.5 83.0 41.6 100.0 33.4 103.0 34.3 105.0 35.0 110.0 36.7 112.0 37.3 115.0 38.3 120.0 40.0 124.0 31.0 124.0 41.3 133.0 33.3 133.0 44.3 140.0 35.0 150.0 37.5 |
倍数 |
2.0・2.5・3.0・3.5・4.0・4.5・5.0・5.5・6.0・6.5・7.0・7.5・8.0・8.5倍 |
では,テストへと移りましょう.
テスト環境 メインボード ASUS P3B-F グラフィックス ASUS AGP-V3400TNT16MB ハードディスク クアンタム FBST3.2GB ATA33 メモリ PC100 64MB CPU Pentium2 400MHz システムバス 100MHz |
Fogcity2 | Direct3D | 30.2 | 図 |
OPENGL | 34.11 | ||
HDBENCH | 21727 | 図 |
速いかどうか,という問題より,非常に安定していたところに好感が持てます.Aopen社のVスペックとともに,BXメインボードの頂点といえるでしょう.なお,使いこなしとしては,ISAを使わずPCIだけでシステムを構成するのがよいです.
また,BIOSメニューは見やすく,日本語マニュアルも準備されそうです.
組立感想:P3B-F
組み立てた後,最初に起動すると自動的にBIOSが起動するようになっていて初心者への配慮も万全です.ATX電源コネクタがバックパネル側なので,実際の組み立てではCPUと干渉したので,ケーブルを結束しました.
また,ウイルス対策ソフトやBIOSアップデート支援ユーティリティなど使いやすいユーティリティも魅力です.なお,ディップスイッチは手動設定のために必要なだけで,BIOSで設定する場合には,すべてオフにしておけば良いのです.
ディップスイッチ付近
リヤパネル付近
なお,ISAカードを使うとラムへのサスペンドはできません.最後に,ひとつ問題だったのが,CPUの支持具を倒すとスロット1横の電解コンデンサに当たり,余分な力が加わるのです.このあたりは,正式製品版では改良されている可能性がありますが,注目したいところです.
電源コネクタ付近
ASUSTeK社新製品情報
ASUSTeK社のK7(Athlon)メインボードは,7月末から8月になりそうです.インテル社とメインボードメーカー各社の力関係があるようで,実際のところは不明です.しかし,OEM用に作っていることは確かです.型番は,K7-Mといい,5P2I/6P1I/6P
タイプ AC97 Audio,3×DIMM,1×AGPとなっています.
また,ApolloProPlus133(100プラス)のP3V133や,MEWのベビーAT・NLX版フレックスATX版もリリースされる予定です.また,グラフィックスチップオンボードのメインボードもリリースされそうです.
VAIO搭載で話題を呼んだメインボードのリテール版P3B-1394には,リンクソフトウェア同梱包で出荷されるとのことです.
Copyright 1999 岩村益典