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ホイットニ810-DC100 3種
SuperPower製7XW,シャトル製ME18,ECS製P6IWT-A+

●SuperPower製ホイットニ7XW

チップセット インテル810-DC100

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CPU ソケット370Celeron 
拡張スロット PCIx5 AMRx1 
メモリー 最大512MB(DIMMスロット2本)
フォームファクター ATX
その他:オンボードサウンド・グラフィックス

0725-0256.jpg (44169 バイト)

 レイアウトでは,DIMMスロットが拡張バスと平行にPCBの中心に配置されているところがと電解コンデンサが一箇所にまとまっていない点が特徴です.スーパーパワーのロジャーさんの話では,電解コンデンサは,ノイズを減らせるよう意図的にこのような配置にしているそうです.なお,マニュアルには無いのですが,実際にはオーバークロック用の設定ジャンパーがあります.しかし,テスト用の本機では機能しませんでした.

テスト環境
ハードディスク クアンタム FBST3.2GB ATA33
メモリ PC100 64MB
CPU ソケット370Celeron 366MHz 
システムバス 66MHz
HDBENCH 12598
Fogcity2 Direct3D 20.53
OPENGL ベンチマーク動作せず

結果
 スクロール425が優れています.CPUが366MHzであるにも関わらず良い結果です.D3Dに関しては,400MHz動作のM6TWGの数値や,Julius Iwamura Hardware Pageでこれまで行ってきたテストから考えても理解できる数字です.

組立感想

 ATXなので,組立自体は簡単でしたが,BIOSでフロッピーディスクBドライブも設定されていたため修正が必要でした.これは,ジュリアスに渡す前のテストでそうなったのか,製品版でもそうなのかわかりません.

●シャトル製ME18

 チップセット インテル810-DC100
 CPU ソケット370Celeron 
 拡張スロット PCIx3 AMRx1 
 メモリー 最大512MB(DIMMスロット2本)
 フォームファクター MicroATX
 その他:オンボードサウンド・グラフィックス

0725-0259.jpg (49355 バイト)
 
 非常に小振りでかわいいメインボードです.PCIが3本あるからMicroATXと呼ぶべきでしょうが,FlexATXだといっても通用しそうです.小型ですが,COM2コネクタも利用でき,TV出力などに使用できるUPTスロットも装備しています.機能的にも,RAMへのサスペンドやAMR設定もあります.

テスト環境
ハードディスク クアンタム FBST3.2GB ATA33
メモリ PC100 64MB
CPU ソケット370Celeron 366MHz 
システムバス 66MHz
HDBENCH 12603
Fogcity2 Direct3D 21.02
OPENGL ベンチマーク動作せず

0725-0261.jpg (25830 バイト)

 小さくてもオーバークロックジャンパーを搭載し,BIOSメニューに100MHzや133MHzが表示されます.そこで,366Celeronを100MHzX4動作させることにしました.133MHzまでジャンパーで強制設定できるようです.このあたりは,オーバークロック動作についてまとめて紹介したいと思っています.

結果
 HDBENCHスクロールの数値が気になりますが,見た目には十分速く,総合得点もよいです.小さいのに,という表現はいけないのですが,新鮮な驚きです.D3Dもかなり良いです.いずれにせよ,これはいける,という印象のメインボードです.小型システム用としても適しています.インテルが810を提唱した目的もこんなメインボードの実現だったのでしょう,と感じる一枚です.

組立感想

 PCBが小さいので,フロッピーディスクコネクタ周りの作業が少し困難なのは仕方がないといえます.なお,RAMへのサスペンドや周辺機器によるウェイクアップ機能があるため,接続する端子が多くありますが,マニュアルを読んでいくと,最初の部分に簡単設定が書いてあるので混乱は少ないかもしれません.とはいえ,この簡単設定についてだけでも日本語化してあれば,万人に推奨することができるでしょう.
なお,シャトルのPCBはすべて角が面取りされ,PCBの切り口もきれいに加工されているため,けがをする可能性が非常に低いです.性能に直接関係するのかは不明ですが,このような配慮はうれしいです.

●ECS製P6IWT-A+

チップセット810DC100
 スロット1・ソケット370同居ジェミニタイプ
 PCIx5
 AMRx1
 グラフィックスは810内蔵
 サウンドチップ8738搭載
 DIMMソケットは,紹介サンプルは3本ですが,製品は2本になる予定.
 ATX

0725-0262.jpg (40084 バイト)

 このメインボードにはサウンドチップ8738が搭載されています.ECSではこのサウンドチップはセールスポイントだそうで,810のサウンドが悪いとか,パフォーマンスを向上させるというようなこととは別に,4スピーカ対応のチップを搭載したということです.なお,Totem社のメインボードのように,システム起動時のテストPOSTコードを表示する7セグメントLEDが付いています.なお,今回のものは,製品前のサンプルにつき,ソケット370でのみテストすることにしました.
 

テスト環境
ハードディスク クアンタム FBST3.2GB ATA33
メモリ PC100 64MB
CPU ソケット370Celeron 366MHz 
システムバス 66MHz
HDBENCH 途中で止まりました
Fogcity2 Direct3D 途中で止まりました
OPENGL 途中で止まりました


結果
 今回はエンジニアサンプルだったので切り替えがうまくいかず,相互にCPUを入れ替えてBIOSにCPUを認識させました.また,サンプルであるためメモリーアクセス系に問題があったようで,だましだまし動作させたという印象です.ベンチマークはことごとく動作しませんでしたが,これは,ドライバとの相性もまだ悪いようです.

組立感想

 組立時の注意は,スロット1用の温度センサーを少し横に倒してから,CPUを取り付けることです.それ以外には特に注意はありません.ソケット370とスロット1の切り替えスイッチもありませんから,組立は簡単です.ATXなのでPCB上に余裕があります.

 

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Copyright 1999 岩村益典