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ホイットニ最新情報

 ホイットニに関して,情報が錯綜しています.つまりバグに関する情報です.大きく分けると次のようになります.

(1) Pentium3の一部の命令が動作しない.
(2) リアルタイムクロックに問題があり,システムバスが73MHz以上にならない.しかも,BIOSのクロック設定では,100MHz設定ができるにも関わらず.
(3) 新しく搭載されたハブにも問題があり,しかも使用できるSDRAMを選ぶ傾向にある.


 (1)についはは問題は現時点ではありません.なぜなら,一部の命令を利用するソフトウェアが一般的にはないからです.
 (2)は多少シリアスです.しかし,この問題の発生するのはすべての810ではなく一部なので,メーカーは回収しているとのことです.(3)については,動作しないメモリは市販の一部なのだそうです.あまり安いからといって,特価品は使わないほうがよいかもしれません.
 以上の点については,810(DC100)のA3バージョンが出ると解決するとのことです.なお,このA3バージョンを810eとしている記事もあるようですが,それは何かの間違いだと思います.810eは133MHzに正式対応する,スロット1用の810最高バージョンです.もとは,815と呼ばれていたのですが,810eという810ファミリーの一員になったのです.しかし,820のリリースが遅れていることもあり,810eとは別に新たな815が出てくることはあり得ます.
 したがって,もっとも安心な使い方は,システムバスクロックを66MHz使用することです.その場合は全く問題ありません.その次は,Pentium2を使用することです.システムバスが100MHzで動作しているかどうかは,何らかのツールで確認すればよいですが,それができるのはCPUをストックしている人に限られるでしょう.
 なお,インテル社のデモボードを作成しているDFI社の製品には,以上のような問題はないとのことです.その他のメーカーでも,システムバスが100MHzにならないごく一部のものは回収しているようなので,製品が出回るのが遅い日本では問題はないようです.
 なお,Julius Iwamura Hardware Pageでのテスト結果からも分かるように,いずれにせよ,Pentium3はTNT2クラスのグラフィックスと組み合わせて使いましょう.

ソケット370用Pentium3について

 どうも情報が錯綜しているのですが,先に紹介した,ソケット370に対応するPentium3のリリースは間違いないようです.しかし,すぐに次の新ソケット用になるそうです.そのことを台湾メーカーで話していると,どうも話が食い違うのです.そこで,確認してみると,台湾メーカーの担当者は,次のように言うのです.
 「Pentium3はソケット370に取り付けることができるけれど,それは取り付けることができると言うことです.つまり,ピンの役割は異なるので,新しくメインボードは設計しないとだめですよ.従来のソケット370メインボードでは,ソケット370 Pentium3は動作しません.だって,もし動作したら,スロット1とは何だったのかが問題になるでしょ.」
 この発言は,信頼できる筋からの発言です.たしかに,理にかなっていますし,これが,7月上旬時点での正確なところでしょう.とはいえ予定が変わるのもいつものことですから,正式発表がない限り,今回のことが決定している事項とすることはできません.

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