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PCBの工場とRAMBUS

 PCB(プリント基板)の工場を訪問しました.名前は,BOARDTEKと言います.場所は中正機場(飛行場)のある桃園です.このあたりには,メインボードメーカーは知っている限りありません.PCBの製造には硫酸などの劇薬も使用するので,公害が発生しないように同種の工場が集まって,配慮しているそうです.
 ところで,PCBというのはPCボード,つまり,メインボードでは部品の取り付ける板です.このPCBを独自で内製しているメインボードメーカーはPC CHIPSくらいで,ASUSTeK社でさえ外注しています.詳細は,追ってデーターをまとめてから紹介する予定です.

 しかし,今日お話ししたいのは,この工場ではATI社のグラフィックスカードなどに加え,RAMBUSメモリのPCBを生産していています.RAMBUSのPCBを見ましたが,なんと,0.5mm以下の間隔でメモリモジュールを取り付ける穴が空いています.よくこんな場所に穴を開けることができるな,と感心しました.
 スタッフの話では,RAMBUSはノイズが発生しやすいので,モジュールのピン間隔が狭くこのような作りになるのだそうです.

 PCBには,部品を取り付けるために穴を開けます.通常は,穴を開ける機械のビット(ドリルの刃)は研ぎなおして,数回使えるのだそうですが,RAMBUSでは一回使うと破棄するしかないそうです.このあたりもRAMBUSが高価になっている理由のひとつなのかもしれません.

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Copyright 1999 岩村 益典