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ABIT製BE6(ATA66に対応BXチップセット)のテスト
BXチップセットでありながら,ATA66に対応したメインボードです.ジャンパーを使用せずに設定できる,SoftMenu2を採用しています.ジャンパーはただ一つ,CMOSクリアージャンパーのみです.
ATA66については,HPT386 UltraDMA66チップを搭載,専用コネクタも搭載しています.要するにBXの優秀性とATA66の高速性を併せ持った製品といえます.通常のサウスブリッジもあるわけですから,IDE機器を8台までつなげそうな気もしますが,このあたりは今後の課題です.また,ほかの記事でも紹介していますが,ATA66インターフェースに多くのATA66に対応していない機器を取り付けると,遅くなるので,できればATA66機器のみを取り付けたいところです.しかも,高速バスマスタードライバXstore-Proが付属しているので,さらに速いわけです.
さらに,CD-ROMを速くするCD Xpressも付属しています.
今回は,7200回転のATA66ドライブの用意が間に合わなかったので,そこが残念ですが,それでもかなりの高得点が期待できます.
テスト環境 CPU Pentium3 500MHz ハードディスク クアンタム FBCR 4.3G ATA66 メモリ 64MB PC100仕様 システムバス 100MHz グラフィックスカード ASUS AGP-V3400TNT |
HDBENCH | 25842 | 図 | ||
Fogcity2 | Direct3D | Normal Detail | 32.96 | 図 |
OPENGL | 38.30 |
HDBENCH
ALL | 浮 | 整 | 矩 | 円 | Text | Scroll | DD | Read | Write | Memory |
25842 |
40604 | 32216 | 47715 | 22482 | 32967 | 736 | 37 | 14669 | 15351 | 25863 |
要するに,このシステムを生かすには7200回転,2MBキャッシュ搭載のハードディスクが望ましいです.ATA66に対応していないBXメインボードにATA66アダプタをつけるという方法もありますが,新規にシステムを構築するなら,7200回転キャッシュ2MBメインボードとこのBE6を使う方がコスト的に有利です.
さすがPentium3 500MHzの性能が出ていますね.Fogcity2のテストでは,CPUパワーとTNTの性能を十分に引き出している感じです.TNT2Ultraにすればより速くなりそうです.
組立感想:BE6
ジャンパーがないので本当に組み立てやすいです.ABITというとどうしてもCeleron300Aとオーバークロックを連想してしまいますが,どうしてどうして,基本のしっかりしたメインボードです.
また,付属ユーティリティも充実しているので,なかなか楽しめます.ただ,ATA66のドライバは別途フロッピーディスクで供給されているため,マニュアルをよく読み,順序よく設定することがコツです.
Copyright 1999 岩村益典