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メインボードテスト:AladdinPro2搭載Leadtek製WinFast
6000ABX
Leadtek社からAladdinPro2搭載のメインボードWinFast
6000ABXがリリースされました.
AladdinPro2の構成 |
ノースブリッジ M1621 サウスブリッジ M1543C |
ALiからはAladdinPro3やAladdinPro4が予定されていますが,基本的に大きな違いはないようです.
Leadtek社のスタッフに尋ねても,どうしてAladdinPro2メインボードを世に出したのかの理由に付いて明確な回答はありませんでした.ただ,ジュリアスがこのような疑問を感じるにはそれなりの理由があるのです.
VIA製ApolloProPlus系のチップセットはインテルBXとピン互換なので,PCBのレイアウトや設計を変更する必要はないのです.もちろん,コンデンサや抵抗の数値を変える必要はあるかもしれませんが,PCBを特別に仕立てる必要がないというメリットは大きいのです.
新しいチップセット製品なので少し詳しく製品仕様を紹介しておきましょう.また,写真を見ていただくとわかりますが,チップセット上にNS(ナショナルセミコンダクター社)のマークが入っています.新しいVIA製のチップセットにも入っています.面白いですね.
製品仕様 |
BIOS:Award (2Mbits Flash ROM) オンボードオーディオ:CMI-8338 ・Double Stack Back-Panel I/O connectors 1PS/2 &1 keyboard, Two USB ports One Printer port, Two Serial port for COM1, COM2 One Game/MIDI port, Audio Line-out , Line-In and Mic-in jacks フォームファクタ:Micro ATX 244 mm x 220 mm メインメモリ:DIMMスロットx3 最大1.5GB 拡張バス: 1 AGP/ 3 PCI/1 ISA IDE:Ultra DMA33/66 CPU :ソケット370 Celeron システムバス:66/75/100/103/105/110/112/115/120/124/133/140/150Mhz チップセット:ALI Alladdin Pro II |
テスト環境 CPU Celeron 400MHz システムバス66MHz メモリ 64MB PC100仕様 ハードディスク クアンタム FBCR4.3GB ATA66 グラフィックスカード Aopen PA3010 TNT2 32MB |
HDBENCH | 28746 | 図 | ||
Fogcity2 | Direct3D | Normal Detail | 21.53 | 図 |
OPENGL | 29.86 |
HDBENCH
ALL | 浮 | 整 | 矩 | 円 | Text | Scroll | DD | Read | Write | Memory |
28746 |
32462 | 25756 | 80477 | 9300 | 52285 | 1110 | 31 | 13912 | 14669 | 20062 |
結果
さすがにTNT2カードを取り付けただけのことはあります.このレベルだと,通常システムとしては良すぎる性能です.ただし,3D関連性能がもう少しあれば良いのですが,という印象です.このあたりは,今後も追求していこうと思っています.ただし,2D性能やメモリアクセスなどもよいです.
なお,過去の資料の中にはAladdinPro2はATA66には対応していない,という記述もあったのですが,ハードディスクの数値を見るとATA66に対応しているようです.また,システム起動画面でもATA66を認識していました.価格などが不明なのでお買得度がわからないのが残念です.
組立感想 Leadtek製WinFast6000ABX
マニュアルにはドライバについての記述が少ないので,組み込みや設定が心配でしたが,付属CD-ROMが自動実行でWinFast
6000ABX用ドライバユーティリティインストール画面が表示されるので,簡単でした.
フロントパネルのスイッチ/LEDコネクタの位置がIDEコネクタのそばで,スイッチ/LEDのコネクタの取り付けに多少時間がかかりました.印象としては,他社にはまだないという初めてのAladdinPro2メインボードですから,性能重視のレイアウトになっているような印象です.ATX電源コネクタの位置などもDIMMソケットに近く,筐体の中が混乱しそうです.
BIOS設定では,BIOSチップ内のウイルスチェックプログラムがEnabledになっているので,OSをインストールする際にはDisabledにする必要がありますし,また,起動順序もA-C-とはなっていないので,OSインストール時にはA-C-に変更しなければなりません.この点に注意が必要です.慣れてくれば,どういうこともないのですが,このあたりに注意が必要です.言い換えると,この点こそが,エンジニアが全社員数の半分近くを占めるLeadtek社ならでは,という感じです.そういう見方をすると,マニュアルの字のフォントが小さいので,中年のDIYユーザーにはきついです.
Copyright 1999 岩村益典