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メインボードテスト Tekram製P6PRO-A+:
システムバス133MHzでのテストを含む


 ApolloProPlus搭載メインボードですが,サウスブリッジがVT82C596BなのでATA66に対応しています.ApolloPro133ではないのですが,ATA66に対応という,コストと性能のバランスを考慮した作りです.
 つまり,BXチップセットの弱点であるATA66非対応を克服し,また,BXの生産終了にともなう,BX不足に対応するという非常に先見的なメインボードです.このメインボードはすでに量産されています.一応PC133メモリでテストします.しかし,見れば見るほどBXメインボードとよく似た作りです.ピン互換なので当然ですが,その意味で設計も十分に手慣れた印象を受けます.

 

 テスト環境
 CPU Pentium2 400MHz 
 システムバス100MHz
 メモリ 64MB PC133仕様
 ハードディスク クアンタム FBCR4.3GB ATA66
 グラフィックスカード Aopen PA3010 TNT2 32MB

 

HDBENCH   26344
Fogcity2 Direct3D Normal Detail 26.27
OPENGL 35.73

HDBENCH

ALL Text Scroll DD Read Write Memory
      
26344         
32442 25737 80496 11592 30528 1513 29 13836 14607 20690


 次に,せっかくPC133を使っているので,システムバスを133MHzに設定し,倍数を3倍,つまり133*3=399MHzで動作させてみました.PCIも44MHzに上がっています.

HDBENCH   27722
Fogcity2 Direct3D Normal Detail -
OPENGL -

Fogcity2起動時にシステムがハングアップする

HDBENCH

ALL Text Scroll DD Read Write Memory
      
27722         
32385 25695 80499 13493 40000 1330 30 13931 14442 20792


結果
 ApolloProPlusなのかApolloPro133なのかは別として非常に安定しているという印象です.文章では説明困難なのですが,テストしていて,これは少し不安定だな,と感じるメインボードがあります.Tekram製の場合にはその意味で安定していると感じることが多いのですが,これは常に量産を開始している製品をテストしているということがあるのかもしれません.BXはないし,820は高そうだし,とうとき,VIAメインボードのありがたさを実感します.
 なお,ドライバのインストールなども簡単で,VIA社はすべて必要なドライバを用意してくれているようです.以前には心配のあったUSB関連が使用できないという点についても問題は解消されています.
 また,システムバス133MHzでの動作では,Fogcity2が正常起動しませんでした.ソフトウェアによっては使えるのですが,なかなか厳しそうです.次回は,ApolloPro133で実験してみます.

組立感想 Tekram製P6PRO-A+
 使用されている部品がよく,CPU支持具などもしっかりしています.マニュアルは,ハードウェアインストールマニュアルとBIOS設定マニュアルの2冊です.CPUを自動設定する限り設定も簡単です.フロントパネル関係の端子がフロッピーディスクドライブコネクタに近いので,先にフロントパネル関係のコネクタを接続してから,フラットケーブルを取り付けるのがよいでしょう.
 システムインテグレータにもDIYにも適した,よく考えられ尽くされたメインボードといえます.

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Copyright 1999 岩村益典