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メインボードテスト プロコンプ製BIW1A

 BIW1Aは,810DC100を搭載したATXメインボードです.今回入手したのはエンジニアサンプルなので,詳しい製品構成などは不明です.しかし,電解コンデンサなどの容量も大きく,将来のCPUに対する準備も整っているようです.

 なお,現段階でサイリックス製ソケット370CPUに対するジャンパーを搭載しています.実際に製品にこのジャンパーを正式対応するかは未定だそうですが,サイリックス(VIA)社からCPUがリリースされた場合には,ジャンパーが生きてくることになりそうです.サイズは,305x173mmです.

 

テスト環境
 CPU ソケット370 Celeron400MHz 
 システムバス66MHz
 メモリ 64MB PC100仕様
 ハードディスク クアンタム FBCR4.3GB ATA66

 

HDBENCH   15370
Fogcity2 Direct3D Normal Detail 22.78
OPENGL サポート外のためか,ベンチマーク起動せず

HDBENCH

ALL Text Scroll DD Read Write Memory
      
15370
32498 25787 22652 2013 11295 272 30 13836 14607 20687


 
結果
 810メインボードテストもここまで来ると,おおよその傾向がつかめてきます.今回の製品はベーターBIOSなので,BIOSを新しくすれば結果が向上することが期待できます.とはいえ,ATA66の効果も出ているし,MediaGXmと比べるとグラフィックスもかなりものです.この冬にMediaGXmメインボードをテストしましたが,もう一度テストしてみようと思っています.

組立感想:プロコンプB1W1A
 DIMMスロット周りやドライブ類フラットケーブルコネクタ周りが比較的空いているので,作業しやすいメインボードです.もし,オーバークロックなどを考えなければ,設定する箇所はほとんどありません.誰にでも広く進められるメインボードです.
 

コラム:チップセットとメインボード:ベストバイ製品とはどのようなものか?
 今までのテスト結果を見ていただくとわかるのですが,チップセットが同じだと,メインボードの性能が異なると言っても,本当にその差は小さいのですね.この傾向は従来以上になっているようです.つまり,チップセット内に多くの機能が統合されているので,メインボードメーカーも自社の有利点をなかなか出しにくいのでしょう.そうなると,ドライバやBIOSなどのサポートや付加機能,そして,価格といったところがメインボード選択の基準となります.
 この傾向はグラフィックカードでも同じです.チップが変わると,テスト結果も大きく変わりますが,同じチップでは大きな差にはなりません.今までは,確かに品質ということも大きな要素なのですが,3年もすると新しいメインボードに変えたくなりますから,品質といっても,3年間故障しなければよいわけです.
 また,組み合わせを楽しむという意味での,DIYを考えるなら話は別になりますが,個人的にはA-TREND製のVoodoo3メインボードが好きです.オンボードのおかげで,コスト的に有利です.組み合わせて楽しむと言うよりは,実際に使えるメインボードという印象なのです.GeForce 256は速いかもしれませんが,メインボードよりも高価なグラフィックスカードというのも考え物です.

 

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Copyright 1999 岩村益典