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メインボードテスト Matsonic製MS7192SM

  韓国で一大ブレークを引き起こしているという,MS7192SMをテストしてみましょう.

 ・低価格で高性能
 ・専用モデムライザー対応・・・専用56kモデムカードが利用できる
 ・スロット1・ソケット370のジェミニタイプ
 ・ATXフォームファクター・・・205mmx305mm
 ・PC99仕様カラーコネクタ
 ・PCIサウンドオンボード
 ・4xPCI・2xISA・1xAGP
 ・CPU設定はBIOSで行う
 ・ウイルス対策ソフト付属
 スロット1系メインボードでモデム付き,という製品はAMRの普及とともに増えてくると思われます.しかし,Matsonic製MS7192SMでは標準でこのオプションが付属しています.

対応モデムカード

テスト環境
 CPU Pentium2 400MHz 
 システムバス100MHz
 メモリ 64MB PC100仕様
 ハードディスク クアンタム FBST3.2GB ATA33
 グラフィックスカード Aopen PA3010 TNT2 32MB

 

HDBENCH   25993
Fogcity2 Direct3D Normal Detail 24.23
OPENGL 32.81

HDBENCH

ALL Text Scroll DD Read Write Memory
       25993 32443 25743 80347 7353 41329 1109 30 9835 9789 20362

結果
 非常に無難な結果です.印象としては,製品からランダムに1枚抜いた形でテストしたので,安定した印象です.エンドユーザー価格1万円前後の製品とは思えない結果です.今回の印象がいいのは,実際にメーカーを訪問して,低価格を実現する理由などを知ることができたからです.もう少しがんばると,DIYパーツがコンビニで購入することができるようになるかもしれません.

組立感想 Matsonic製MS7192SM
 BIOSの初期設定値がよく考えられているため,初心者でも設定は簡単です.CPU設定はBIOSで行うので簡単です.また,スロット1なお,この種の中国大陸製ボードでは,DIMMスロットが堅く,取り付けに力が必要です.このことは1年くらい前から知られている現象ですが,まだ完全には解消されてはいないようです.おそらく,中国大陸でDIMMスロットを数万個単位(数十万個)で作っているので,在庫が無くなり,型を作り直すまでは,この現象が続くのではないか,と思います.

コラム●貿易の難しさ
 MATSONIC社では現在,代理店募集中とのことです.1回の最低取引枚数はおそらく100枚単位なので,1回につき,100枚単位で仕入れることのできる会社でないと,取引は不可能です.アルカディア・インクリメント(有)www.arcadia-inc.com:staff@arcadia-inc.comまでご連絡ください.
 難しいのは,台湾から日本に運ぶ際の運賃で,枚数が少ないともろにそれがコストとなって,商品の価格に跳ね返ってきます.また,不良交換分も考えると,その分多めに注文しなくてはなりません.ということは,台湾での仕入れ価格を下げることはできても,いろいろと難しいわけです.このあたりをどうするかが,この種の製品を取り扱う場合の注意です.

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Copyright 1999 岩村益典