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台湾中部地震第5

 台湾に到着して5日目に入りました。台湾中部の状況は損害も大きく、復旧にまだかなりの時間がかかりそうです。台湾鉄道には、台北から高雄に行く場合に途中、海線と山線に分かれますが、山線は壊滅状態で列車が通行できるようになるのは数か月先になりそうです。ただし、電車が走っているのかどうかは、よくわかりません。しかし、気動車(ディーゼル)は走っています。

板橋駅:募金活動


 コンピュータ産業について、台北や新竹の工場が壊滅的打撃を被ったということはありません。ただ、今まで何度もお話ししたように、ライン上の機械が少し移動してしまってるところもあり、調整に1週間ほど必要なだけです。ただ、製品として出荷するには一部の部品が不足しているという事情はありそうです。大手メーカーは部品のストックをしているので、今週にも出荷はできます。しかし、1か月分しかストックがないようで、その後になると、出荷がどうなるのかは、チップなどのパーツに依存します。
 参考としてDFI社の810eメインボードPW65-Eの写真を紹介します。

810e

 GeForce256については、どうやら3世代目が地震前にメーカーに配られたようです。この3世代目は速度こそ速くありませんが、画質はかなり向上しているようです。実際にテストできるサンプルは4世代目でないと無理とのことですが、チップセット工場の打撃のため、台湾グラフィックスカードメーカー以外も4世代目GeForce256は持っていません。したがって、みなさんに安心して紹介できるのは、2ヶ月くらい先になるかもしれません。また、地震が理由かどうかはさておき、820も810eもリリースが遅れることが決定しました。安定供給は年末くらいでしょう。
 ジュリアスは820メインボードを何枚か入手しているので、帰国後テストしたいと思います。また、友人のエンジニアにグラフィックスカードをAGP4x対応にしてもらいました。この点も紹介できると思います。

 26日は余震で目が覚めましたし、27日も余震が続いています。台北ではそれほど大きな問題はないようですか、こう余震が続くと台湾中部は大変でしょう。
 なお、現在一番重大なのは、電気の供給です。送電線が一部復旧していないため、エリア別に送電時間を調整しています。たとえは、午後1時から6時まで停電といった状態です。この報告も電気が通じているうちに送らないといけません。
 

26日桃園駅 26日台北市内を見に行く


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Copyright 1999 岩村益典