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820メインボードを使ったAGP4x検証 その1
AGP4xについて、台湾でいろいろ取材した結果、AGP4xの効果はGeForce256くらいの性能があるGPUを搭載しているカードでないとわからない、ということになりました。現行グラフィックスカードの多くがAGP4xには対応していないのではないか、とうことについて過去に触れました。そこで、今回から何回かに分けてこの問題について解説したいと思っています。
もし、先に説明したとおり、TNT2クラスではAGP4xの効果が出ないなら、今までのJulius
Iwamura Hardware Pageでの実験もAGP4xで動作していたのだけれど、結果的にAGPx2と変わらなかったのかもしれません。
そこで、まず、AGP4xに改造したTNT2カードを使って実験してみることにします。なお、グラフィックスカードがAGP4xで動作するかどうかについての詳しい情報は次回とします。今回は、台湾でAGP4xで動作するように特別に回路を変更してもらったカードです。
820メインボードGIGABYTEのGA-6CXで実験してみます。ご存じのとおり820はAGP4xをサポートしています。
テスト環境 メモリ メルコ製RD800-E128M ラムバスメモリ128MB ハードディスク クアンタム製FBCR4.2 ATA66 グラフィックスカード 某社 TNT2 32MB AGP4x改造済み CPU Pentium3 500MHz |
HDBENCH | 31112 | 図 | ||
Fogcity2 | Direct3D | Normal Detail | 28.02 | 図 |
OPENGL | 43.61 |
HDBENCH(2.61)
ALL | 浮動小数点 | 整数演算 | 矩形 | 円 | テキスト | スクロール | Direct Draw |
Read | Write | Memory |
31112 | 40594 | 32209 | 71724 | 24014 | 50719 | 1046 | 39 | 13969 | 14627 | 25703 |
参考までの過去のTNT2カードAOpen製PA3010での実験結果を再度書いておきます。
テスト環境 メモリ メルコ製RD800-E128M ラムバスメモリ128MB ハードディスク クアンタム製FBCR4.2 ATA66 グラフィックスカード AOpen製PA3010 TNT2 32MB CPU Pentium3 500MHz |
HDBENCH | 32465 | 図 | ||
Fogcity2 | Direct3D | Normal Detail | 26.54 | 図 |
OPENGL | 43.11 |
HDBENCH(2.61)
ALL | 浮動小数点 | 整数演算 | 矩形 | 円 | テキスト | スクロール | Direct Draw |
Read | Write | Memory |
32465 | 40592 | 32209 | 80339 | 24128 | 52832 | 1110 | 37 | 13931 | 14585 | 25700 |
この結果を見ると、Fogcity2でのテスト結果では、確かに結果は良くなっています。ただ、グラフィックスチップは同じでも、グラフィックスカードのメーカーが異なるので、この程度は誤差なのかもしれないです。しかし、Hdbenchの結果は、某社製品の方が少し結果が低いので、その点から考えるとやはりAGP4xの効果があるのかもしれません。
また、大きなテクスチャを使用しないベンチマークプログラムでは、大きな違いは出ないのかもしれません。
次回は、ApolloPro133A搭載メインボードで同様のテスト行いたいと思っています。
ラムバスメモリの知識
RAMBUSメモリはRIMMソケットに取り付けます。先にも紹介したように、バスなので空いたソケットにはCRIMMと呼ばれる一種のダミーメモリを取り付けます。CRIMMを取り付けずに空いたソケットがあると動作しません。
また、仕様としてPC600からPC800があり、次のように使用します。
RDRAM速度 | FSB | 倍率 | RDRAM |
600MHz | 100MHz | x6 | PC600 |
800MHz | 100MHz | x8 | PC800 |
533MHz | 133.3MHz | x4 | PC600 |
710MHz | 133.3MHz | x5.33 | PC700 |
800MHz | 133.3MHz | x6 | PC800 |
Copyright 1999 岩村益典