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メインボードテストチェインテック製6ASA4
(AGPx4テストを含む)
6AS4紹介といつものテスト
6ASA4は、ApolloPro133A(82C694X+82C686A)を搭載したAGPx4対応メインボードです。MicroATXフォームファクタで、PCIx2、ISAx1、AMRx1が搭載されています。AC97Codecサウンドも搭載です。ATA66、AGP4x対応です。このメインボードを見た瞬間、ぜひマシンを組み立てたいという欲望を押さえるのに苦労します。
ではいつものテスト環境でテストしてみましょう。
テスト環境 メモリ 64MB PC133 仕様 ハードディスク クアンタム製FBCR4.2 ATA66 グラフィックスカード AOpen製PA3010 TNT2 32MB CPU Pentium2 400MHz |
まず、AGP4xになっているかどうかをPCILISTというユーティリティで調べました。結果はAGP2xとなりました。BIOS設定はAGP4xなのですが、PA3010はAGP4xでは動作していないのです。
HDBENCH | 29180 | 図 | ||
Fogcity2 | Direct3D | Normal Detail | 26.68 | 図 |
OPENGL | 36.61 |
HDBENCH(2.61)
ALL | 浮動小数点 | 整数演算 | 矩形 | 円 | テキスト | スクロール | Direct Draw |
Read | Write | Memory |
29180 | 32435 | 25733 | 80477 | 14041 | 52828 | 1279 | 30 | 14007 | 12641 | 20995 |
AGP4xに成功!!!
AGP4xに改造した某社製グラフィックスカードを使って、AGP4xテストをします。
最初に,BIOS設定でAGP4xを有効にします。次に,AGP4xになっているかどうかをPCILISTで調べます。確かに、AGP4xにチェックが付いています。なお、これはプログラムの仕様で、ユーザーがチェックを付けると設定するのではありません。あくまでも、表示のみです。
なおグラフィックスカードはTNT2 32MB搭載モデルですから,今まで使っているAOpen製PA3010と同じスペックを持っています。
HDBENCH | 26162 | 図 | ||
Fogcity2 | Direct3D | Normal Detail | 30.18 | 図 |
OPENGL | 42.53 |
HDBENCH(2.61)
ALL | 浮動小数点 | 整数演算 | 矩形 | 円 | テキスト | スクロール | Direct Draw |
Read | Write | Memory |
26162 | 32443 | 25736 | 66253 | 5528 | 49038 | 2153 | 58 | 13725 | 14421 | 20998 |
● BIOS設定でAGP4x無効にした場合
次に,確認するために,BIOS設定でAGP4xをDisabledに設定します。起動後、AGP2xになっているかどうかPCILISTを実行してみます。AGPx2と表示されています。
カードはAGP4xに対応しているのですが、BIOSで機能を無効にするとAGP2xになることがはっきりと分かります.
では、早速テストしてみましょう。
HDBENCH | 26189 | 図 | ||
Fogcity2 | Direct3D | Normal Detail | 30.16 | 図 |
OPENGL | 42.45 |
HDBENCH(2.61)
ALL | 浮動小数点 | 整数演算 | 矩形 | 円 | テキスト | スクロール | Direct Draw |
Read | Write | Memory |
26189 | 32440 | 25740 | 66251 | 5502 | 49039 | 2043 | 59 | 13875 | 14627 | 21005 |
結果
このように,はっきりと4xと2xを明確にして実験した結果,AGP2xでもAGP4xでも大きな差はないようです。D3D、OpenGLともにPA3010より向上しているのは、カード自体の特性のようで、AGP4xとは関係ないようです。HdbenchのALLを見る際に注意してください。
次回はもう少し大きなテクスチャを使用するベンチマークプログラムで再度テストしてみたいと思います。
しかし、今回,AGP4xかどうかを確認してテストをしたという意義は非常に大きいと思います。テスト結果からAGP4xの動作をしているかどうかを推測するのでは、結局AGP4xのことがわからないからです。次回のテストにご期待ください。
とはいえ、このAGP4xに改造したカードのパフォーマンスの高さに感動しました。「大きなテクスチャーどんと来い」という気分です。
組立感想
とにかく、このメインボードには一目惚れしました。性能だけではなく、見た目も美しいと感じます。ただ、これが日本で発売されるかどうか分からない点が問題です。設定も簡単ですし、拡張性もバッチリです。このメインボードを使った製作記事を近く紹介する予定です。
Copyright 1999 岩村益典