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グラフィックスカード編 SiS300対TNT2Pro


 今回はSiS300搭載のLeadtek製WinFastVR300を入手しましたので、テストしてみます。また、結果を比較するためTNT2Pro搭載のGIGABYTE製660+を一緒にテストしてみます。

●GIGABYTE製GA660+

テスト環境
CPU Coppermine500MHz
メモリ 64MB PC100仕様
ハードディスク クアンタム製FBCR4.3 ATA66
メインボード ソルテック製SL-65KV

 

Fogcity2 Direct3D Normal Detail 31.80
OPENGL 52.18

HDBENCH(3.11) 

ALL Interger Float MemoryRead MemoryWrite Read&Write DirectDraw
13039 21041 15953 10081 7463 13819 60
Rectangle Text Ellipse Bitlt DriveRead DriveWrite FileCopy
32361 39325 3454 1067 13315 14442 5879

 GA660+はTNT2Proを搭載し、VRAMは32MBです。TNT2ProはTNT2の0.22μm版で、性能的にはTNT2とTNT2Ultraの中間になります。
 以上の結果は,別で行ったSL-65KVテストのグラフィックスカードをAOpenのPA3010からGIGABYTEのGA660+に変えただけなので、この2つのグラフィックスカードの性能を表しているといえます。やはり、TNT2Proのほうが少し速いのかもしれません。

● WinFast VR300
 WinFast VR300はSiS300を搭載したグラフィックスカードで、パッケージには3Dグラスが付属し、予想市販価格16,000円前後です。DVDソフトウェアも付属しています。
 Leadtek社日本語マニュアルから特徴を抜き出しています(なお、日本語マニュアル作成者の許諾済み).

AGP インターフェース  AGP 2X のフルサイドバンド機能をサポートしています。1GB/secの最大バンド幅に対し、最高133MHz AGP クロックを実現します。これは4xモード66MHz動作する場合と同じパフォーマンスです。さらに、 3.3V/1.5V自動認識機能を搭載し、AGP 2x/ AGP 4xマザーボード双方でAGPモードを自動認識して使用できます。
スーパー2Dアクセラレータ  128-bit BitBlt エンジンを搭載しています。 BitBlt、カラーエクスパンション、NTフラクショナル-ラインドロー、マルチプルスキャンライン、トラピゾイドフィル、レクタングルクリッピング…などをサポートします。 さらに、3D/DirectDraw性能を向上させる特殊命令もサポートしています。350MHz RAMDACで、最大解像度1920x1440/32 ビット色を実現します。
スーパー3Dアクセラレータ  3D性能を向上させるDirectX/OpenGLの最新仕様をサポートします。マイクロソフト社の標準的テスト環境下で、WinFast VR300 は、ポリゴンレート4M/sec ・ フィルレート125M/secを達成しました。900 以上のベンチマーク値を、3D Winbench99 1024x768 Hi-color・85Hz環境下で達成しました。
DVDアクセラレータ  MPEG-2規格をサポートするMPEG ビデオデコーダを搭載しています。モーション補償ロジックは、コンピュータパワーの40%を使用し、残りの60%はCPUに残されます。経済的で効果的にスムーズなDVD再生を実現します。
ビデオアクセラレータ  Windows 9XのVFM、Windows 98/Windows 2000のVDMをサポートします。キャプチャチップ、キャプチャアプリケーションなどを利用し、応用することができます(オプション)。
デジタルビデオインターフェース (オプション)  高速135MHzデジタルビデオインターフェースをもち,SiS301搭載モデルはセカンダリディスプレイをサポートします。セカンダリディスプレイは、プライマリディスプレイと同時に、解像度やリフレッシュレート、色深度は独立して使用することができます。
 出力機器としてTV/LCDパネル/CRTがあります。
TV - NTSC/PALシステム(S-Video もしくは コンポジット信号
LCD - TFT LCD パネル
CRT - セカンダリCRTもしくはアナログLCDパネル

 要するにAGPは2xだけれど、クロックが倍の分速いということなのですね。では、テストに移りましょう

 

テスト環境
 
CPU Coppermine500MHz
メモリ 64MB PC100仕様
ハードディスク クアンタム製FBCR4.3 ATA66
メインボード ソルテック製SL-65KV

 

Fogcity2 Direct3D Normal Detail 27.04
OPENGL テストプログラムが起動せず

 

HDBENCH(3.11) 

ALL Interger Float MemoryRead MemoryWrite Read&Write DirectDraw
11646 21058 15966 10083 7516 13913 30
Rectangle Text Ellipse Bitlt DriveRead DriveWrite FileCopy
21936 26751 2592 344 13212 14211 5195

 D3Dの性能についてはよいのですが、2DスクロールBitBltの遅いのが気になります。とはいえ、あまり速すぎても、実用的ではないので、こんなものだといえば、こんなものです。ただ、ジュリアスの執筆用メインマシンに搭載しているRIVA128カードで調べると283でしから、実際には十分です。

SiS300対TNT2Proテストの結論
 SiS300カードについては、ベンチマークとの相性が悪いのか、それともこの程度なのか、どうももう少しなんとかしたいという気分です。しかし、これもGeForce256カードのテストをした後だから感じることで、実用上遅いというものではありません。
 Torio64Vのスクロール性能は10くらいですから、300以上あればよいのですが、それでもTNTProの速さには驚きです。あとは価格ですがDVDソフトと3Dグラス付きならお買得といえるでしょう。

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Copyright 1999 岩村益典