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820メインボードテスト:RIMMとDIMMの比較とRIMM最新情報

 12月22日の週には台湾にいましたが、そのときの取材では,820メインボードのリリースを断念する台湾メーカーも出てきました。原因の一つとして「RIMMモジュールは70回抜き差しすると使用できなくなる」という仕様にあるようです。通常の使用では70回も抜き差しすることは無いでしょうが、それでもこれが大きな問題であることは事実です。
 今回は、GIGABYTE製の820メインボードRIMMタイプとDIMMタイプを簡単にテストすることで、820メインボードを購入しようと思っているみなさんの助けになれば、と考えています。
 
● DIMMタイプ:GA-6CXC
 DIMMソケットを4本搭載したGA-6CXCはRIMMタイプよりも少しサイズの大きなPCBを採用しています。これは、DIMMを使用できるようにするためチップなどの回路や部品が増えたためだと思われます。RDRAMの価格を考えるとホッとします。

テスト環境
CPU Pentium3 500MHz
ハードディスク クアンタム製FBCR4.3 ATA66
メモリ PC100 64MB
グラフィックスカード 某社AGP4x改造済みTNT2搭載32MB

 

Fogcity2 Direct3D Normal Detail 31.38
OPENGL 47.91

 

HDBENCH(3.11)

ALL Interger Float MemoryRead MemoryWrite Read&Write DirectDraw
12092 21211 15972 7671 7361 10523 60
Rectangle Text Ellipse Bitlt DriveRead DriveWrite FileCopy
28736 35985 3473 880 12541 13402 5534

 BitBltが880ということはHdbenchの旧バージョンとは全体的に異なった結果が出るようです。旧バージョンの計測結果と比べないほうがよいかもしれません。

● RIMMタイプ:GA-6CX
 以前はRIMMソケット3本タイプだったのですが、正式リリース版はRIMMソケット2本タイプです。
 

テスト環境
CPU Pentium3 500MHz
ハードディスク クアンタム製FBCR4.3 ATA66
メモリ RIMM 64MB
グラフィックスカード 某社AGP4x改造済みTNT2搭載32MB

 

Fogcity2 Direct3D Normal Detail 31.59
OPENGL 48.40

 

HDBENCH(3.11)

ALL Interger Float MemoryRead MemoryWrite Read&Write DirectDraw
11765 21214 15972 7875 8799 11544 60
Rectangle Text Ellipse Bitlt DriveRead DriveWrite FileCopy
28728 35582 3558 880 12248 11865 4831

● 結論
 ある程度予想していたことですが、大きな差を見ることはできませんでした。詳細のデータを取得できるベンチマークプログラムを使用していないので、大きな差を見ることには無理があることは承知しています。大きなベンチマークでの結果は後ほど紹介しますが、いずれにせよ、Hdbenchは実際にアプリケーションを使用するのと同じようなものですから、Hdbenchで差がでない以上、高価格なRIMMにどの程度のメリットがあるのかが問題ですね。しかも、RIMMは70回しか抜き差しできないわけですから。

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