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アップグレードパーツ:RenaissanceATテスト

  前回テストできなかったRenaissanceATをテストしました。
  前回テストがうまくいかなかった理由は、予想したとおり、メモリに原因がありました。RenaissanceATはVIA製チップセットMVP4を採用しています。サウンドもグラフィックスも搭載した優れたチップセットです。問題は、グラフィックスが利用するメモリをメインメモリ上に割り当てるため、メモリに対し非常に敏感です。

 今回も5種類のメモリでテストしましたが、正常に動作したのはその中の3種類でした。ここで注意したいのは、メモリを選ぶのはRenaissanceATだけではなく、すべてのMVP4搭載メインボードであることです。この点をクリアすれば、RenaissanceATは非常に使いやすいアップグレードメインボードです。

 前回にも紹介しましたが、PCB形状がフルサイズISAカードなので、フルサイズのISAカードを取り付けることのできるシステムが必要です。

テスト環境1    
CPU K6-2 400MHz  
メモリ 64-8MB PC100  
ハードディスク FBCR4.1 ATA66 

 64-8MBというのは、メインメモリ上に8MBのグラフィックスメモリを割り当てた、という意味です。この場合,メインメモリとして使用できるのは56MBです。      

HDBENCH(3.11) 

ALL Interger Float MemoryRead MemoryWrite Read&Write DirectDraw
10815  24071  12633  11098  4551  10742  14 
Rectangle Text Ellipse Bitlt DriveRead DriveWrite FileCopy
12522  15128  1976  181  14321  14882  6375 

 3DMark2000の動作にはメインメモリ64MBが必要なので増設しました。

3DMark2000  335 

● 結果  

 TNT2カードなどと比べると、グラフィックス性能は落ちますが、コストパフォーマンスを考えると非常によい結果だと思います。また、2Dのスクロールなどは、ビジネスアプリケーションを使用することに何の問題もありません。また、キーボードのプロパティでキーリピートを速くすれば、スクロールは速くなります。なお、古いシステムでよく使われていたシーラスロジック製52XXやS3製Trio64Vなどと比べると完全に速いです。

  古いFMV466Cなど、普通のLPXメインボードを使用できないシステムで効果があるかもしれません。いつかこのあたりもテストしてみようと思います。

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Copyright 2000 岩村益典