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ShortNews 9/25 EMI問題についての雑考

 EMIすなわち不要輻射電波について、メインボードメーカーからおもしろい話を聞きました。メインボードからは絶えず目的としない電波が出ています。これは、ある意味で携帯電話と同じです。ただし、筐体に取り付けることでEMIは減少します。ASUSTeK社やDFI社などのメーカーには電波暗室があり、EMIを測定し、基準をクリアするように設計しています。メインボードのキーボードコネクタに金属片が付いていますが、あれはEMI対策なのです。

 さて、興味深い話というのは、ある台湾メーカーの友人が「ほかのメーカーは新製品リリースが早すぎる。EMI基準テストをパスして認可してもらってから出荷しているのだろうか」というのです。EMIは筐体に取り付けることで確実に減少するので、筐体に取り付ければ問題ない場合が多いし、日本では諸外国ほどうるさくないから出荷できるのじゃないかな、と言うようなことを話し合っていました。

 ところで、最近、アクリルの自作筐体や、メインボードを裸で使っている人がいますが、これは不要な電波をまき散らしているわけで、近隣のテレビ受信やもしかしたら心臓ペースメーカーに影響を与える可能性があります。雑誌でもおもしろ筐体などと紹介している場合がありますが、ジュリアスの意見としては、このようなEMI対策のない筐体を紹介する場合には、事前にEMIテストを行わないと、心臓に悪い、と思います。

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