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メインボード:ECS製P6ISM-llテストと奮戦記(ATA66ケーブルのトラブル)
P6ISM-llは、815eを搭載したマイクロATXメインボードです。早速テストしてみようと思って、システムを仮に作りました。ここまでは、順調です。システムは起動し、BIOS設定も問題ありません。しかし、ハードディスクから起動できないのです。BIOS設定の問題か、と思って設定を変更しても解決しません。CMOSクリアもやってみました。でも、だめです。試しに、フロッピから起動しようとすると問題なく起動します。そして、ハードディスクの中身を見ることができるのです。
おかしい、おかしいと言いながらも時間ばかりが経過していきます。そこで、ハードディスクを交換してみました。それでもだめです。次に、メインボードを交換してみました。それでもだめです。
そこで、Windowsシステムをもう一度ハードディスクに転送しました。転送は成功、システムはハードディスクを認識しているのです。でも、ハードディスクからの起動はできないのです。
もう交換するパーツはケーブルくらいです。確かに、テストで使っているケーブルは何度も抜き差ししているため、ねじれています。しかし、ハードディスクは認識できるし、中身も読めます。まさか、ケーブルが断線したなんて、と思いながら、ケーブルを交換しました。するとどうでしょう、さっきまでの動作が嘘のように、ハードディスクから起動できるのです。こういうことってあるのですね。
以上のようなわけで、テストできるようになるまで2日必要となりました。しかし、乗り越えたトラブルの数だけ、スキルが上がるのだということで、納得しました。
P6ISM-llはネットワークは搭載していませんので、AMRかPCIを利用することになります。価格的に大きな違いがないなら、AC97を利用するとCPUパワーが落ちるので、PCIタイプのものを利用するほうがよいでしょう。
テスト環境 CPU Coppermine500MHz システムバス100MHz メモリ 128MB ハードディスク :クアンタムFBCR4.2 ATA66 |
HDBENCH(3.11) 図
ALL | Interger | Float | MemoryRead | MemoryWrite | Read&Write | DirectDraw |
11170 | 20123 | 21146 | 8282 | 9264 | 12776 | 29 |
Rectangle | Text | Ellipse | Bitlt | DriveRead | DriveWrite | FileCopy |
14336 | 13320 | 2010 | 235 | 13402 | 14524 | 7059 |
3DMark2000 860 図 |
810系を利用したシステムやベアボーンが販売されていますが、グラフィックスなどを見る限り815系の方ほうが性能はよいです。マイクロATXで自作というのは、拡張性の点で不利かもしれません。
また、コスト的にも格安システムを多く見かける今となっては有利とはいえない可能性があります。しかし、手持ちの部品がある人なら、自作のほうが絶対に有利です。ECS社の場合、ASUSTeK社などと比べてコスト的に有利ですし、最近は日本語マニュアル(http://www.ecs.com.tw/から日本語ページに移動してダウンロードできる)も増えてきたので、初心者にも推奨できます。日本法人があることのメリットです。
また、最近のECSメインボードでは、OSがWindows98もしくはMeの場合には、CD-ROMをドライブにセットすると、自動実行プログラムが起動してドライバ類をインストールしてくれます。
トラブルシューティング:CD-ROMが読めない:ドライバのインストールなど 新システムを作って、OSをインストールした後、メインボード付属ドライバCD-ROMからドライバをインストールします。このとき、CD-ROMが認識されないので、インストールできない、という問題が生じることがあります。 ◆付属CD-ROM内のIDEドライバだけをフロッピ経由でハードディスクに転送して、IDEドライバだけをとにかくインストールする。再起動すると、CD-ROMが見えるので、正しく再インストールする。 次に、チップセットにも依存するようですが、ATA66ケーブルのコネクタの取り付けミスでCD-ROMが見えているのにアクセスできなくなるという問題が発生します。
次に、OSインストール時にサウンド関連のハードウェアを検出し、ドライバを検索しますが、多くの場合見つかりません。このときは、キャンセルで、次に進みましょう。この場合には、付属CD-ROMにインストールプログラムがあるので、これを実行してインストールするのです。
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