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PCでTVを見る機器 WinFastTVシリーズ

 台湾の部屋が狭いので、PCでTV番組を見ようと思いました。そこで、入手したのが、Leadtek社のWinFastTVシリーズです。PCでテレビ放送やビデオ、ケーブルテレビを見るための機器です。サイズもそう大きくなく11.7cm、11.6cm、5.9cm (HDW)です。

 PCのディスプレイでTVを見るには、

(1) 簡単な変換ボックスを使う方法
(2) 拡張バススロットに取り付けるTVチューナカード
(3) WinFastTVシリーズのようなTVチューナ付き外部機器
を使う方法などがあります。簡単な変換ボックスというのは、TV信号をPCのディスプレイに出力できる機器で、TV受信機能は搭載されていません。

 この機器で、TV番組を見る一番簡単な方法は、ビデオデッキを接続することです。TVゲームをPCディスプレイで簡単にプレイできるというメリットもあるし、価格的にも安価です。

 拡張バススロットに取り付けるタイプは、PCIならデータ転送レートを上げることができる、というパフォーマンス面でのメリットがあります。しかし、システム筐体のカバーを開けて、カードを取り付けなければならない、という点でインストールが面倒です。

 3番目のTVチューナ付き外部機器を使う方法はには、ディスプレイとPCの間に接続するタイプとUSBに接続するタイプがあります。これらは、どちらも、設定が簡単である反面、パフォーマンスや機能数の点では拡張カードタイプより劣ります。

 PCとディスプレイの間に接続するタイプは、後で説明する電源の問題を除き、システムのスペックは問わない。ディスプレイにTV信号を送るのはシステムではないからです。

 USBタイプはシステムのUSBポートに接続し、TVを見るだけではなく、キャプチャ機能も搭載している製品が多くあります。欠点として、データを処理するため遅いCPUを搭載したシステムではパフォーマンスが悪くなるのです。キャプチャに関してはUSB仕様の転送速度が性能を制限してしまうのです。

 

 今回使ってみたWinFastTV JR(ジュニア)は、ディスプレイとPCの間に接続するタイプです。その他、リードテック社には、USBポートに接続するWinFastTV USBがあります(その他、拡張カードに取り付けるタイプもあるらしいが詳細は不明)。価格はUSB接続タイプのほうが高く、WinFastTV JRは、ディスプレイとPCを分離できないノートPCでは使用できません。

 WinFastTV USBは、USBポートを搭載したノートPCでもTV番組を見ることができる、という点が異なります。FM放送も受信できるようです。ただし、これらの機能の中には、購入時オプションもあります。

 WinFastTV JRでは、接続もソフトウェアのインストールも簡単でした。電源はシステムのキーボード端子から取るようになっています。従って、システムが、すなわち電源とメインボードノードが「キーボード電源オン機能」に対応していなくては、別途ACアダプタが必要となります。


WinFastTV JRの仕様

サイズ: 11.7cm 11.6cm 5.9cm (H D W)
入出力:DC電源 Typ. 5V 800mA
オーディオ出力 Max. 4Vpp
RF入力 Typ. 75W coaxial cable 50m Vpp
内部スピーカ Max. 0.5W 8W
VGA R.G.B. 入力 Typ. 0.7Vpp
モニタ R.G.B. 出力 Typ. 1Vpp

(WinFastTV USBはUSBポートに接続する仕様)

システム条件

共通
PCシステム 水平周波数31.5kHz・垂直周波数60HzをサポートするVGAモニタ
アンテナやケーブルTVなどの番組ソース

WinFastTV USBの場合

Pentium 266MHz CPUもしくはそれ以上のCPU
システムメモリ32MB
USB 1.1準拠ポート
Windows 98/SE、WindowsMeもしくは Windows 2000
DirectX 6.0準拠グラフィックス&サウンドカード
CD-ROM ドライブ

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