Julius Iwamura Hardware Page ======= 2001-09-13 Vol.12 登録/変更/退会は http://www.cqpub.co.jp/julius/ ------------------------------------------------------------ □目次 はじめに Intel対VIA(Pentium4) あとがき ------------------------------------------------------------ #はじめに 台湾でも、アメリカのテロのことは大きな話題になっています。先行きの不安に ついては、景気がよくないので、みんなが気にしています。台湾メーカーでは、 World PC Expoが近いため、日本担当者は忙しくしています。 ------------------------------------------------------------ #Intel対VIA(Pentium4) 9月10日は、Intel845の発表日でした。Pentium4でDDRなどをサポートできるチッ プセットに対しIntelはかなりの力を入れているようです。というよりは、 Pentium4に力を入れていると言ってもよいでしょう。 Pentium4に関しては、まだ待っている人が世界的にも多かったようです。それ は、ソケット423 Pentium4がソケット478 Pentium4に変わるのを知っていた からです、だから、Pentium4でサーバを作るなどの話も、ソケット478が出てか らにしよう、ということではないでしょうか(メインボードメーカーの話)。 Intel850ではソケット423プロセッサを使い、ソケット478はIntel845でサポート する、というのが当初私たちが受けた印象です。しかし、VIAのP4X266は、ソケッ ト423でもソケット478でもサポートし、DDRを使うことができるのです。 このスペックを見ると、P4X266のほうがすぐれているような感じがします。 そのためか、市場には850でソケット478というメインボードが登場しました。こ れには、ジュリアスも少しは驚きましたが、マーケティングという点では当然で しょう。 システムインテグレータを相手にするなら、ソケット423でよいのですが、自作 ユーザーなどに対しては、ソケット423は古いのです。 しかし、P4X266がDDRをサポートするのに対し、今の845はDDRをサポートしませ ん。RDRAMも安くなってきているので、850でソケット478+RDRAMという構成も当然 あり得ます。しかし、DDRのほうが安いこと、最大メモリが850は2GB、845は3GB、 P4X266が4GBとサーバの話をする場合にもP4X266が有利です。 9月11日の台湾の新聞には、ライセンス問題でのインテルとVIAの戦いについて大 きく取り上げられていました。新聞の取材では、P4X266は850と同等の、845よりも 15%高いとしています。いずれにせよ、P4X266の存在がIntelにとって驚異であるこ とは当然です。しかも、多くのメインボードメーカーはすでにボードを作ってしま っています。ここで、ライセンスに関しトラブルが表面化してきたのです。Intel がS3とVIAを相手に訴訟を起こし、VIAも反撃に出たのです。 この新聞報道では、シャトル、チェインテックなどはP4X266メインボードをリ リースするとのことでしたが、一般的には事態を見ている、というのが現状のよう です。しかし、日本にはすでに出荷されていることはすでに確認されています。来 週、ショップの店頭に並ぶのでしょうか? ------------------------------------------------------------ #あとがき ジュリアスは、今台湾なので、ここ数日間は取材系のレポートが多くなる可能性 があります。ただ、この一週間は個人的に忙しく、企業訪問が多くはできませんで した。しかし、近く、台湾のコンピュータ関連出版社を訪問するので、レポートが できると思います。 それにしても、ソケット370については、PentiumIII Tualatinがなくなり、 Celeron3(CeleronのTualatinコード版)へと変わっていきます。そうすると、 Tualatinに対応していないチップセットを搭載した多くのメインボードでは、サイ リックスC3しか選択の余地がなくなってきます。C3はCeleronより、同じクロック であれば性能は低いですが、その点は高クロックのものを買えばよいので、問題で はありません。問題はCeleronとの価格差が性能ほどない、というのが現状です。 台湾のショップでもパッケージのC3を販売しているところは数件だけでした。 ============================================================ ◆Julius Iwamura Hardware Page 登録/変更/退会は http://www.cqpub.co.jp/julius/ メールアドレス:iwamura@cqpub.co.jp 直接の返事は書けませんが、記事内容に反映していきます。直接の返事が必要とな るメールはご遠慮ください。 著作権は岩村益典にあります。無断転載をお断りします。 [EOF]