Julius Iwamura Hardware Page ======= 2001-11-02 Vol.22
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□目次
はじめに
 メインボードテスト:FREETECH P6F-133E
 メインボードテスト: DFI CS62-TC
 最近の工場事情
あとがき
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#はじめに
 今回はメインボードのテストを行いました。グラフィックス内蔵チップセット
は、オフィス系で使うには申し分ないのですが、3Dゲームではやはり弱いという印
象です。
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#メインボードテスト:FREETECH P6F-133E
 815EのBステッピングタイプです。内部AGPも搭載しています。小型のメインボー
ドが得意なフリーテックだけあって、通常のATXサイズのメインボードを作る場合
には、空きスペースも多くあるようです。
 ただし、この空きスペースは、単に用意されているだけではなく、この部分を切
り取ることで、マイクロATXメインボードも容易にリリースできるようになってい
るのです。
 実際には、ATXサイズのPCBを切り取ることは、切った後のPCBの処理などを考慮
するとコスト的に有利とはいえません。しかし、PCBの設計は共通部分が多いので
楽ですし、急なオーダーが入ったときでも対応できるのです。
-テスト環境
 メモリPC100 128MB
 メインボード:Soltek SL-65DRV
 CPU:PentiumIII 700MHz システムバス100MHz x7
 メモリ:128MB DDR PC2100 CL2.5
 ハードディスク:Seagate ST34313A
 OS WindowsMe
 グラフィックスはチップセット内蔵のもの
-HDBENCH
   ALL  Integer   Float  MemoryR MemoryW MemoryRW  DirectDraw
   10664    17995   18061     4193    5680     8800          33

  Rectangle   Text Ellipse  BitBlt    Read   Write    Copy  Drive
    13541  12116    1092     229   20117   15621    1954  C:\20MB

-3DMark2000  709

 3DMARK2000での結果は、外部AGPスロットにグラフィックスカードを取り付けた
ときほどよくありませんが、テスト実行中の画面を見た印象では、3Dゲームには無
理があるものの、ビジネスアプリケーションの場合には全く問題のないパフォーマ
ンスを感じました。HDBENCHでの画像表示性能はかなり高いといえます。
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#メインボードテスト:DFI CS62-TC
 DFIのATXフォームファクタ:815EP-Bステッピングチップセットを搭載したメイ
ンボードを紹介します。
 メインボード自体は3ヵ月ほど前にリリースされたもので、新製品というわけで
はないのですが、近く日本の原稿執筆用システムを再構築しようと思っているの
で、その目的もあって入手したものです。サウンドはAC97サウンドです。
 付属CD-ROMには、ドライバやハードウェアモニタソフトウェアなどが収録されて
います。メインボードメーカーによっては収録されている、ハードディスクバック
アップソフトウェアなどは付属していないようです。
 DFIというとジュリアスの印象は保守的で質実剛健というものです。あくまでも
基本に忠実で、もしバグが見つかったら、製品のリリースはしない、というメーカ
ーです。もちろん、OEM供給も行っていますが、基本となるのは自社ブランドでの
販売です。
-テスト環境
 メモリPC100 128MB
 グラフィックスカード:Creative geFORCE256
 メインボード:Soltek SL-65DRV
 CPU:PentiumIII 700MHz システムバス100MHz x7
 メモリ:128MB DDR PC2100 CL2.5
 ハードディスク:Seagate ST34313A
 OS WindowsMe

-HDBENCH
   ALL  Integer   Float  MemoryR MemoryW MemoryRW  DirectDraw
   15572    28085   29512    10736   10742    15542          60

 Rectangle   Text Ellipse  BitBlt    Read   Write    Copy  Drive
    36196  40730    5035    1047   20357   15645    1653  C:\20MB

-3DMark2000  4021

 テスト結果は、安定性もよく、パーツの発熱量も少ないようです。特殊な機能はあ
りませんが、基本に忠実で安定したメインボードです。システム製作に関しては、
11月の終わりくらいに紹介できると思います。
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#最近の工場事情
 精英:すなわちECS+宝成:靴の専門メーカ=「精成」という会社をつくり、工
場を大陸の黄江につくりました。この工場に、バイオスター、Shuttleが生産を委
託しているそうです。ただし、このことはShuttleやバイオスターがECSのメイン
ボードを販売しているというわけではありません。この点を誤解している人もいる
ようなので、注意を喚起しておきます。あくまでも大量生産のメインボードの製造
を委託しているのです。自分で工場を造るよりも経費的に安上がりと言うことで
す。
 なお、シャトルは自分の工場を桃園縣に持っています。また、Shuttleの製品は
メインボードだけではありません。この工場では、メインボード以外の製品も製造
しているわけです。
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#あとがき
 先にShuttleのベアボーンを紹介しましたが、日本ではShuttleブランドでは販売
されていないようです。今回台湾でShuttleブランドのものを入手したので次回に
紹介します。
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