CARRY (CARRY COMPUTER ENG. CO., LTD. ) www.carry.com.tw
10F, 495-1 Chung-Cheng St., Hsin-Tien, Taipei, 231, Taiwan, R.O.C. Tel: 886-2-22192296,Fax: 886-2-22185569,E-mail: carry@carry.com.tw

 CARRYは1989年に設立された,PCMCIAアダプタを中心とした製品をリリースしています.場所は,新店市でギガバイトが同じ新店市です.工業ビルの2階分を占めています.
 台湾の工業ビルは日本人にとってとても奇妙です.なぜなら,外見はマンションのようなのにSMTのマシンなどがあるのですから.要するに政府の政策もあり,また電力供給の関係で,工場がビルの中にまとめて入っているのでしょう.

 社員数十人と大きな会社ではありませんが,PCMCIAアダプタについては,ほかの追随を許さないパフォーマンスを持った製品をリリースしています.特に最近はデジタルカメラの普及などに伴い,PCMCIAのストレージ(スマートメディアなども含めて)が多く利用されるようになってきました.
 また,インターネットの普及により,台湾企業の製品を直接購入してもWebページから最新ドライバをダウンロードできるので安心です.問題があるとすれば,英文マニュアルくらいです.

 現在,筆者の台湾の部屋にはデスクトップマシンがありますが,それまでは,ノートブックを運んでホテルで仕事をしていました.そのとき,重宝したのがPCカードモデムですし,ノートマシンに10MBくらいのファイルを手軽に転送する場合でもフラッシュATAカードが便利です.また,仕事の関係上,デジカメも使うので,デスクトップでもPCカードを読み書きしたいのです.そこで,使っているのがCARRYのFlashmateというパラレルポート接続のPCカードアダプタです.タイプ3のハードディスクカードのデータを読み書きすることもできます.
 しかし,ノートマシンでPCカードの便利さを知ってしまったので,できればPCカードモデムなども使いたい,と思いました.そこで,PYD110というFDDとPCMCIAアダプタの両方を3.5インチベイに取り付ける製品を購入しました.ISAバスにカードを取り付けるという手間は必要ですが,すべてのストレージ系以外のカードが利用できるので本当に便利なのです.
 データ転送用になら,ZIPやスーパーディスクも良いですが,このCARRYのアダプタが最高です.システムを起動できるタイプのアダプタ(たとえばPCD220)を使えば,システムにハードディスクは不要で,タイプ3ハードディスクにOSを入れて,必要に応じてOSを選択することができます.

 日本への独自ブランドやOEM製品の販売もここ数年大きく延びているそうです.今年は,マーケティング経験の豊富で日本語の堪能なLilyさんも加わりました.1999年,新春の新製品はUSB接続のスマートメディア,通常のPCカードアダプタです.デザインも一新し,USB接続機器の普及にもともない,今後が期待される企業です.


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