Iwillの設立は，1989年4月18日です．SCSI搭載タイプのメインボードで一躍有名になりました．現在は，新荘市の工業区に本社・工場があります．1998年の秋には中華民国政府から表彰され，地下には食堂もできました．非常に活気のある企業のひとつです．

　この工業区には，SUPERPOWERやSOYO，CHICONYなどのメーカーが集まっています．最近はどちらかというと，SCSIメインボードより，Aladdin5のXA100・XA100Plusの方が有名になってしまいました．これは，1997年末から発売されているSCSI搭載型メインボードに搭載されているRAIDバスに取り付けて使うことのできるRAIDカードが我が国で発売されていなかったためです．なお，このRAIDカードは，1998年の夏から日本でも発売されています．

　Iwillは中国語名をフォントが無いので書くことができませんが，発音は「アイウェイ」となり，中国語名と英語名が比較的近い企業です．なお，同種の企業には，Leadtekがあります．Leadtekの中国語名は「麗臺(リータイ)」です．

　また，このことは以外と知られてはいないのですが，Iwillの製品にはいつもコンセプトがあります．たとえば，以前は(もちろん現在もそうですが)「Save the Earth」というコンセプトで，パッケージの内容にプラスチックなどを使わず，環境に優しいことを打ち出していました．また，今年はIwill DOLLというキャラクタを作っています．
　また，最近のメインボードのパッケージでは，Iwill DOLLは，宇宙船に乗り，各惑星を探検しています．製品により惑星は土星や火星，金星などと異なっていて，パッケージには各惑星の情報が記載されています．要するにIwillのメインボードを買うと惑星のことを知ることもできるということなのです．社長のMasonさんのお話では，1999年はIwill DOLLにいろんなスポーツをプレイしてもらうのだそうです．また，Iwill DOLLのぬいぐるみも完成し，将来はパッケージの中に含まれることになるかもしれません．

　また，企業としてのIwillはとても明るい会社で，たとえば，毎月一回誕生パーティが開かれます．それは，その月に入社した人たちの紹介とその月に誕生日ある社員を紹介，皆で祝うパーティです．毎月決められた土曜日の正午から開かれます．もちろん社長のMasonさんも出席し，カラオケなどもあり，非常に明るい雰囲気です．
　なお，近年はATXタイプを中心に発売していましたが，1999年にはATのアップグレード用メインボードでサウンド機能付きのAB100やSCSIカードもリリースすることになっています．もちろん，XEONメインボードDGL200もリリースされます．とくに，SCSIカードについては，日本ではアダプテックとTekramが有名なので，Iwillの躍進が期待できます．また，3Dアドベンチャというグラフィックスカードもリリースしていますが，我が国ではまだ見たことはありません．

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