台北でもっとも有名な電脳街光華商場の入り口に大きな広告を出しているのがPC CHIPS(明致)です．そのキャッチフレーズは「世界第一主機板」というものです．台湾で誰に尋ねても，世界で一番売れているメインボードはPC CHIPSだと答えます．価格的に安いところが第一の特徴です．品質については評価の分かれるところですが，世界的な観点から言うと，コンピュータは動けばよいし，不良品は交換してもらえばよいので，結局は価格勝負ということになるでしょう．

　PC CHIPSには日本法人もあり，Webからはインターネットショップへと移動することができます．今回は台湾本社にはいけなかったのですが，Han Shing Technologyという，PC CHIPSのメインボードを作っている会社を訪問しました．独自の販売ルートも持っていますが，基本的にはPC CHIPSです．
　PC CHIPSは，中国語名を「明致」と言いますが，PC CHIPSブランドで発売しているのは，台湾，日本などごく一部で，実際には「PC100」というブランド名で販売しています．スタッフの話では，とても強力なRDチームを持っていて，毎月一つの新製品をリリースできるそうです．Aladdin Proを搭載したM725やSiS6326グラフィックスチップ搭載のスロット1メインボード，そして，M571という，TXpro�UVGA＋3DサウンドのATメインボードなどがありますが，とにかく毎月ひとつの新製品なので紹介しきれないほどです．
　従来は，アメリカ，ヨーロッパ向けの商品を意識して，ATタイプのものが多かったのですが，最近入手したApolloProメインボードでは，MicroATXタイプでした．実際に，CHAINTECHで聞いたところでも，PC CHIPSジャパンのWebページからは，インターネットPC/ATショッピングもできるようで，地方の方でも簡単に購入できるようです．さらに重要なこととして，PC CHIPSは台湾メインボードメーカーの老舗ECSを吸収しました．このことで，PC CHIPSはECSブランドでメインボードを発売することもできます．今後どうなるかが興味深いところです．
　また，Han Shing Technologyでは，ベアボーンなども発売していきたい，というお話でした．

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