SUPERPOWER (SUPERPOWER COMPUTER CO., LTD. ) www.superpower.com.tw
NO. 20, WU-GONG 6TH RD., WU-KU INDUSTRIAL PARK, TAIPEI, TAIWAN R.O.C. Asia Pacific Region ALEX HUANG Tel: 886-2-2298-9898,Fax: 886-2-2298-9789,E-mail: alex@superpower.com.tw

 設立は1988年です.昨年,大きく躍進し日本でも三井物産デジタルと契約し,これからが楽しみな企業です.SOYOの近くに工場と本社がいっしょになったビルで,最上階は食堂になっています.工場はISO9001を取得しています.SiS5600を使いながらAGPスロットを搭載しているメインボードやMediaGXメインボードなど多彩な構成です.  ところで,SUPERPOWERのメインボード上のコネクタは色分けされています.これは,初心者でも簡単に組み立てることができるように配慮しているとのことです.


 

1999-9月号

 SuperPower社は,1988年10月25日に設立され,メインボードだけではなくVGAカードやファックスモデムを作っているメーカーです.日本の友人の話では,数年前はまだ小さくて木造の工場だったと言っていましたが,現在はSOYO社やIwill社などと同じ台北懸新荘市の五股と呼ばれるところに,工場と本社の機能を兼ねた大きなビルを持っています.また,日本でSuperPower社が着目されたのはここ1年くらいですが,それ以前から台湾のPC雑誌などには広告も出しており,台湾の大手メーカーの1つに数えられます.

 担当者のロジャーさんは東京に留学していたこともあり,以前日本の展示会でSuperPower系のブースでアルバイトをしたことがあるそうです.その関係でIPPC(台北市コンピュータ同業協会)のマサさんなどの紹介もあり,卒業後SuperPowerに入社したとのことで,ロジャーさんは日本語も堪能な人です.

 筆者が以前に書いた台湾企業紳士録第1回目(1999年春号)の載っている本誌を差し上げたところ,「おー,うちのメインボードだ!」と言っていました.この反応からわかることは,台湾のメインボードメーカーのすべてが自社工場を持って製造しているわけではないという事実です.SuperPower社は工場を持っていますし,筆者の知っているところではASUSTeK,GIGABYTE,AOpen,SOYO,TMC,DFI,Tekram各社も工場を持っています.これらは,実際に訪ねて見ています.ですから,メインボードを作っていることは間違いありません.

 ですが,たとえば小さなメインボードメーカーの中には自分のところでは作っていない,または設計もしていない会社もあるのです.

 言い方を換えると,SuperPower社のような会社から購入して自社ブランドで販売しているのです.事実,SuperPower社の工場でも,同社のパッケージではないOEM用のパッケージをたくさん見つけました.

 工場としての機能は非常に完備されていて,製造過程におけるチェックなども万全に行われています.つまり,ISO9002だけではなく,ISO9001,ISO14001も取得している先進的な工場です.同社は,どうやら当初はFICやGIGABYTE,ATREND,ACERなど各社のOEM協力工場として設立されたようです.その後,独自のブランドで発売するようになったということです.特にロジャーさんが強調していたのは,ISO14001を今年の2月に取得していることです.今後の売り上げの上昇が大きく期待できるメーカーです.

 資本金はUSドルで18.75M$,従業員数324人,1998年の売り上げはUSドルで55.75M$という会社です.VGAカードではスリーディタイフーンという名前で現在発売しています.今回は,7XWという810搭載Socket370メインボードをテストしています.メインボードのテストについては,該当個所を参照してください.


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