以前エリートグループの本社はASUSTeK社の近く，台北の北投(ペイトウ)というところにありましたが，今は内湖(ネイフー)に移っています．歩いて3分というすぐ近くにShuttle社の本社があります．ELITEGROUP COMPUTERS SYSTEMSというのが正式名称で，通称ECSと呼ばれています．中国語名は精英といいます．

　なお，今回の取材で明らかになったことは，今後は製品をECSというブランドで販売していく予定だそうです．設立は1987年で，当初からメインボードの製造を開始する予定だったようです．現在台湾では淡水(タンシュイ)(＊2)に工場があり，また中国大陸にも工場があります．

　1998年度では，OEMの割合が1994年から見ると12％から50％と変動していますが，1999年には30％あたりをねらっているようです．OEMのパーセントが大きくなると売り上げは伸びるのですが，ブランド力が低下するため長い間会社が発展し続けるかという問題になると，少し疑問が出てくるということになります．

　基本的なコンセプトは、高性能なものを低価格で提供することです．今までは機能の高かったものは価格も高かったのですが，そういうことではなく価格が安くて高機能なものを提供するということがすべての基本であるという精神のもと，新製品の開発を行っているようです．今回はマーケティングのジェシー・リンさんが親切に対応してくれました．

　また，昨年は明致すなわちPC CHIPS社との提携が話題を呼びました．PC CHIPS社は，台湾電脳街である光華商場に「世界第一主機板」という大きな看板を付けている世界でもっとも数多くメインボードを販売している会社です．数多く売れているので，購入するパーツの費用も安くなります．そのPC CHIPS社と提携することで，低価格・高品質メインボードをリリースできる可能性が広がったようです．

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