HI-LO SYSTEM社は台湾でも有数のプログラミングマシン，簡単に言えばROMライターを専門に作っているメーカーです．業務用の一度に複数のROMを同時に焼くことができるものから，1つだけのROMを焼けるものまでさまざまな製品があります．筆者もこの会社のALL-11ユニバーサルプログラマという種類のROMライターを所持しています．

　ROMとはRead Only Memoryの略ですから，再書き込みはできませんが，パソコンで使われる多くのROMは，チップ上に紫外線を一定時間照射して内容を消した上で何度も再度書き込むことができるタイプでした．現在のメインボードに搭載されているROMは電気消去ができるタイプですから，フラッシュメモリユーティリティを使って書き込むことができます．

　もちろん，HI-LO SYSTEM社のプログラミングマシンを使えば，どのようなタイプにでも書き込むことができるようになっています．特徴は，Windows上のユーティリティから書き込むことができるため，最新のROM情報をWebからダウンロードすることによってどのようなROMチップであってもアップデートを簡単に行うことができるという点です．

　また，HI-LO SYSTEM社のROMライターを使うことで，たとえば最新の810メインボードで使用されている4MビットのROMもアップデートできます．日本法人もあり，ROMライターを購入するなら価格と性能のバランスの取れたここが良いと思いました．

　筆者が実際に購入する時には2，3のメーカーが候補に上がったのですが，Windows上のユーティリティがないことや日本語版のWindowsに対応していないこと，日本にサポート拠点がないこと，日本にサポート拠点はあるが価格が非常に高価であるといったさまざまな条件をクリアーしたのがこのHI-LO SYSTEM社でした．

　HI-LO SYSTEM社ではマーケティングのメイビスさんやセールスのシャロットさんがいろいろと親切に対応してくれたばかりでなく，技術者の皆さんが非常に親切でROMのプログラミングやアップデートの方法を詳しく教えてくれました．

　近くこのROMライターを使ってROMのアップデートをするということも紹介していきたいと考えています．
　なお，このHI-LO SYSTEMの本社は台北市内に，工場は汐止にありますが，今年中に本社・工場とも移転が予定されているようです．

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