Shuttle(Shuttle INC.)www.spacewalker.com
5F, No. 34, Lane 60, Wen-Hu St.
Nei-Hu Dist., Taipei, Taiwan

・5/6取材


 Shuttleは,ネイフという,台北市ではありますが,台北中心部から山をひとつ越えた北側にあります.地図で見てもらうとわかるように,少しほかのメーカーとは異なった位置です.夜市で有名な士林方面からアクセスする方法と高速公路をネイフ交流道(インターチェンジ)で降りてアクセスすることができます.
 工業区というよりは新興住宅街です.自然も豊かで,山のそばには,別荘のような建物が並んでいたりします.おそらく数十年前にはかなり田舎だったのでしょう.Shuttleはそのネイフの工業ビルのひとつに入っています.とはいえ近くにほかの工業ビルはありませんからかなり目立ちます.このビルはなり古いもので,Shuttleの歴史を感じます.工場は,中正機場(国際空港)のある桃園縣で,このビル内には本社機能だけが入っています.

 Shuttleを案内してくれたシャロンさんはもとDETAEXPERTにいた人で,以前からの友人です.また,Shuttleについては,486メインボードのHOT-433を今でも使っているので,かなり親しみがありました.シャロンさんの話では,住宅街で昼間の人口が少ないため,車を駐車しやすいところがいい,とのことでした.

 Shuttleの設立は,1983年で,メインボードのほかグラフィックスカードなども手がけ,US$200万ドルの売り上げを誇ります.ソケット370などの新製品も見せてもらいましたが,一番興味深かったのが,HOT-679というメインボードです.普通のBXスロット1・Micro ATXメインボードなのです.
 しかし,写真を見ればわかるように,なぜか奇妙です.それは,スロット1の方向が通常と90度異なっているからです.普通のスロット1ATX・MicroATXメインボードの場合には,バックパネルのコネクタと平行にスロット1が配置されていますが,このHOT-679では,垂直になっています.これは,AGPグラフィックスチップのIntel740がオンボードになっていて,AGPスロットを必要としないから,このようなレイアウトが可能になったものと思われます.4MバイトのSGRAMを搭載した本格的グラフィックス機能です.i740オンボードとはめずらしくはないですか.しかも,互換性の高いクリエイティブのサウンドチップもオンボードです.


戻る 取材執筆  1999 3/3