台湾PC関連企業紳士録(5)

岩村 益典


 5月は大雨に遭わずにすみました.今回はABIT社(初めて),DFI社,Tekram社,Boardtek社(初めて),Archtek社(初めて)の各社を取材しました.

copyright 1999 岩村益典

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 DFI社では最新リビジョンのA3+B1チップを搭載したSlot1ホイットニメインボードを入手しました.これにより,PentiumIIIを完全にサポートすることになります.しかし,従来はここまでチップセットのリビジョンにこだわったことはあまりありませんでした.統合チップセットであるだけに,チップセットのバグをメインボードメーカーとしては完璧に取ることができないということが一番大きな問題であり,統合チップセットの宿命といえると思います.

 

 また,Tekram社ではBX+ATA66対応版を作るかどうかはケーブルの問題もあるため,現時点では必要ないのではないか,ただ,マーケットがそれを要求すればいつでも作る用意があるという感じです.このあたりはK7に関しても同様ということです.注文があればいつでも作る用意がある,というレベルでスタンバイしているということです.問題としては,DFI社やTekram社,ABIT社などどこでもそうなのですが,K7という超独自的仕様CPUのために高価な6層基板を作るのが怖いという問題点があるようです.

 

 また,CHAINTECH社の最新メインボードは,Socket370とSlot1のジェミニ形式でATメインボードとなっています.810eのメインボードはこれから出てくるということで,非常に興味がもてます.ATということで,旧タイプのマシンをアップグレードするのに使えそうです.

 

 また,メインボードのコストを下げる方法として,ディップスイッチよりジャンパーのほうが安いので,少しでもコストを下げようとするならジャンパースタイルを採用するということです.

 

 ところで,内部の写真は撮影できませんでしたが桃園縣龍潭にあるAOpen社の工場にも行きました.工場は新しく,Acer社のAspire Parkというところにあります.このAspire Parkには,ホテルのような社員寮やマーケットなども完備されていますが,まだAcer関係企業のすべてがここに移転していないため,広い公園のようでした.

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