(株)日立製作所                                    1997年12月設立
BOCC
「バックオフィスサポートセンタ」
URL http://www.hitachi.co.jp/Prod/comp/soft1/nt_support/hharel.htm
 

● 設立の経緯

 日立製作所は,マイクロソフト社とのビジネス連携の一環として,Windows NTをはじめとするBackOffice製品を活用するPCサーバーシステム構築における技術支援を,社内および販売パートナーの技術に対して行う「バックオフィスサポートセンター」を,1997年12月に東京,大阪,名古屋に設立した.システムの導入前にそれぞれの技術者を通じて企業ユーザーに最適なソリューションを提案することが,活動の中心となっている.

● 活動内容


 バックオフィスサポートセンターでは,BackOffice製品のデモンストレーションをユーザーに見てもらうためのデモルームを常設している.そこでは,新製品をいち早くデモンストレーションすることにより,製品や最新技術の理解と有効活用を広めるのに加え,BackOffice製品と組み合わせた同社のソリューションについてプレゼンテーションも行い,企業ユーザーへのソリューション提案の幅を広げている.
 サポート面では,マニュアルレベルの問い合わせから,複数のアプリケーションが連動したシステムレベルの問い合わせがある.BackOffice製品のそれぞれに対し,専門のプロダクトエンジニアを配備し,マイクロソフト社のエンジニアとの連携によって企業ユーザーへのシステム提案や導入/運用に関する質の高い支援を行っている.

● 情報の蓄積/提供/発信


 日立製作所では,従来より,自社製品に加えオープンシステム関連のハードウェア,ソフトウェアを組み合わせたシステムに関するノウハウ,技術,情報などを蓄積し,社内の技術者が利用できる環境を整備している.ここ2〜3年で,イントラネットによるWebベースの検索ができるような拡張をしてきているが,マイクロソフト社の製品情報,技術情報やフィールドから得た情報なども,この仕組みを通して活用できるようにしている.

● BackOfficeの製品動向


 現在,Windows NTベースのPCサーバーの売り上げ比率が上がってきており,BackOffice製品の中でのサポートの比率は当然ながらWindows NT関連が多い.情報システムと言ったとき,企業ユーザーの第一の関心は何ができるかというソリューション/アプリケーションに重きが置かれることが多い.ミドルウェア的な位置づけのBackOffice製品は企業ユーザーのソリューションを支えるものだが,プロモーション効果などによる市場への浸透に従い,SQL ServerやExchange Serverなどへの関心が高まっており,サポート件数も増えてきている.

● 今後の展開


 今回発表したHA8000シリーズを中心に,PCサーバーは今後ますます企業情報システムの中核に適用されていくと考え,PCサーバー導入後のサポートとして,基幹系業務を中心とする企業情報システムを長時間安定稼動させるためのサポート組織として,マイクロソフト社と共同で「テクニカルサポートセンター」を1998年6月1日に新設し運用を開始した.
 さらに,「Hitachi High Availability (HHA)サポートサービス」を商品化し,ミッションクリティカルなシステム構築を行うユーザーに対するサポートレベルを飛躍的に向上させる体制も整えた.これと共に,バックオフィスサポートセンタでのマイクロソフト社との連携サポート,共同プロモーションなどを通じ,企業ユーザーとのより強い信頼関係を築いている.

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インタビュー;情報システム統括営業本部 オープンソリューション営業本部
開発部(システム)部長 百田 恒一 氏,主任技師 大築 徹 氏