三菱電機(株)                      1997年10月設立
BOCC
「NTソリューションセンター」
URL http://www.melco.co.jp/service/

● 設立の経緯


 1997年10月1日に設立したNTソリューションセンターでは,マイクロソフトのBackOfficeサーバー群を採用したシステムソリューションを,企業ユーザーやビジネスパートナーである販売会社,SIベンダーに提供するために,12月16日から業務を開始した.この組織は,
バックオフィスソリューションセンター
HYPERPRODUCEIIによる基幹業務構築ソリューション
データウエアハウスソリューション
の3つから構成され,システムプロダクト事業センターの組織になっている.東京・五反田が中心で,鎌倉,大阪,名古屋を合わせて約100人の部隊となっており,NTサーバー事業を強化するための体制である.

● 技術支援/販売支援


 同社のビジネスパートナーである販売会社はオフコンを得意としているところが多いため,業種特有のアプリケーションなどの開発を手がけている所も多い.そのような所に,基幹業務のクライアント/サーバーシステム用開発ツールであるHYPERPRODUCEIIを積極的にサポートしている.この開発ソフトウエアは,アプリケーションの設計の上流工程から帳票の作成まで可能で,最終的には,Visual Basic(VB)のコードを出力できる.従って,VBのバージョンが変わっても最新版に対応できる特徴を持っている.
 また,販売会社が経験が少なく得意でないメールシステムなどのインフラ整備は,バックオフィスソリューションセンターが企業ユーザーに対して構築を行うこともある.また,同センターは,社内のSEに対しても,マイクロソフト製の製品技術のサポートを担当している.
 さらに,同社では,情報系として,メールやグループウエ
アの延長線上にデータウエアハウスがあると位置づけており,ハードウエアエンジンを搭載した専用サーバーDIAPRISM(ダイアプリズム)の拡販も行っている.

● 実績


 提供するサービスは細かくソリューション別に分かれており,企業ユーザーから見れば導入しやすくなっている.
 BackOfficeの情報系の仕事で,3月から7月で約20件,ダイアプリズムに関しては今年に入って約10セットが受注もしくはカットオーバーしている.

● HYPERPRODUCEIIについて


 Windows NTベースのクライアント/サーバーシステムを構築できるツールで,COBOL+画面設計ツールのシステム開発に比べ生産性が2〜4倍向上する.システム設計から保守まで幅広いライフサイクルをサポートでき,データベース仕様書,通信データ仕様書などの各種ドキュメントを自動生成することができる.
 GUIの操作画面でウイザードに従って設計するだけで,プログラムが自動設計されるようになっている.
 従来オフコンで専用言語で基幹業務を作成していたものに代わる生産性の高いツールと言える.

● ダイアプリズム


 7月1日,データウエアハウスソリューションを強化するために,OLAPサーバー/データベースプロセッサ/データウエアハウス:顧客情報分析システムを発売した.これらのサポートを本部署が行っている.11社にのぼるビジネスパートナーと連携し,高速/導入が容易/操作が簡単という強みを生かした展開を図っている.
 データウエアハウスソリューションサービスでは,商品利益分析システムの導入/Excel情報分析の導入/OLAPツール連携システムの導入/データウエアハウスカスタム導入などのサービスを提供している.

インタビュー;情報システム製作所 NTソリューションセンター
 バックオフィスソリューショングループ グループマネージャー 小宮 冨士夫 氏