日立ソフトウェアエンジニアリング(株)
                                             1997年2月設立
BOCC
「バックオフィス
                ソリューションセンタ」

URL http://www.bsc.hitachi-sk.co.jp/

 日立ソフトウェアエンジニアリング(株)(以下日立ソフト)バックオフィスソリューションセンタでは,日本で最初に設立されたBOCCである.サービスの開始は1997年2月4日からで,インタビュー(7月16日)の時点では,約100名の専門技術者集団となっている.
 日立ソフトは,約4,400名の社員のうち,MCPの資格を持つ社員が1,484名,MCSEは50名いるが,バックオフィスソリューションセンタでは,MCPを持つ社員が8割以上,MCSEが30名と,特にPC系の技術者をそろえた部署である.
 発足当初からの主なシステム受注・構築事例は累計約80社,HelpDeskサービスは約20社をサポートと着実な実績を積み重ねている.このバックオフィスソリューションセンタが受注するマイクロソフト系のシステムは,日立ソフト全体の10%〜20%ということなので,汎用機やUNIX関連の部署でも最近はマイクロソフト系の仕事の受注を増やしていることがわかる.バックオフィスソリューションセンタのHelpDeskサービスは,そういう社内ユーザーのサポート(後方支援)のためにも使われている.
 これからの課題は,Exchange Serverなどを使った情報系から,クラスター接続PCサーバーを活用した基幹業務などに注力した受注となっている.

● 提供するサービス

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 上図に,バックオフィスソリューションセンタが提供するサービスの一覧を示す.大半が企業ユーザーであり,サービスを提供するために,上の図に示すような5つ機能に分け,その中でも「問題解決支援センタ」が中心となって活動している.製品の動作検証,ベータ版などの実用テストを行うために,各社のサーバー(PCサーバー25台,UNIXサーバー5台)をそろえたり,研修・セミナー施設を持っている.同社は,サービス商品体系「PARTNER」を1993年5月に発表している.これは,わかりにくいサービスという商品を,機能と工程のマトリクスに細分化したもの.1997年7月には,「PARTNER for BackOffice」を発表している.
 BackOfficeを軸としたシステム事業の事例を表2に示します.


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● HelpDeskサービス

 同社の特徴に,企業ユーザー向けのHelpDeskサービスがある.特徴は,ゲームを除くマイクロソフト社すべての製品に対応できることとなっている.
 初めてHelpDeskを導入する予定のユーザー向けの「エントリサポート」から「エンタープライズサポート」まで,7つの種別のサービスメニューがあり,最近,3回までの無料体験ができる体験版も用意した.
 同社の強みは,マイクロソフト社の業務提携により,踏み込んだレベルまでの問題解決に当たれるところ.また,FAQ集やベターユースと呼ばれる使い方やセキュリティー関連情報,企業の問い合わせの集計情報であるマンスリーレポートなど,システム管理者の負担を軽減し,スキルアップを支援するサービスも他社に無い特徴になっている.

インタビュー;バックオフィスソリューションセンタセンタ長 蛯名 俊一 氏,
主任技師 吉池 真悟 氏