編集うらばなし

♪ 使うとハマるSBS

 実は,この本の企画を始めた時点では,SBSのバージョンは4.0でした.4.0では「データベースのサイズ制限=トータルで1GB」が業務アプリケーション使用に耐えない,という声がよく聞かれました.
 しかし,現バージョン4.5では,制限は大幅に緩和され,かつすべての製品が最新版です(SBS 4.5発売の1999年9月時点).またインストールもさまざまなネットワーク構成に対応できるようになっています.クライアントアプリケーションとしても,これまた最新版のOutlook 2000.
 Exchange Serverでメールシステムを,IISでイントラネットの構築を,Proxy Serverで外部との接続をサポートし,データベースシステムとしても強力なSQL Serverが含まれています.
 これ以外にもいろいろ入って,288,000円(5クライアントライセンスの場合.マイクロソフトが発表している推定小売価格).
 Windows NT Serverがいくらで,それにExchange Serverがいくらで...と足し算をして比較すれば安いのは当たり前ですが,それ以上に「1つ買ってくれば,それでなんとかシステムが作れてしまう」という手軽さが魅力だと思います(「自分が起業するなら,絶対SBSを入れよう!」と思っている).
 SBSには様々な機能が含まれています(マイクロソフトのBackOffice製品の大半が入っていますから...).あまりに機能が多岐にわたるため,SBSを語るときに,それらを紹介しきれていない ということが多いと思います.
 この本には,少しでもそれら多様な機能を活用してもらいたい,という気持ちが込められています.

♪ OLAPを活用する人,いませんか?

 上記の機能の中でも,特にお勧めしたい「SBSの中では目立たず,かつ強力な機能」,それはOLAP Servicesです.
 SQL Server 7.0から標準で追加されたこれは,1度使ってみるとやみつきになりそうな機能です.データを蓄積する楽しさは,分析してみることにある...今まで「なんでこんなもの,記録を残しとく必要があるの?」などと思っていたデータの数々が,ビジュアルに,しかもいろんな角度から自在に分析できたら,しかもそれが自分の企業経営に役立ったら,言うことはありません.これまで「入力は,決まったフォーマットどおりにやってください」と口を酸っぱくして言って,社員から「うるさいなぁ」という冷たい目で見られていた管理者も,ここで面目躍如の大チャンスです.
 しかし,これほど面白い機能が,あまり活用されていないとすると,それはひとえに,その価値が知られていないから(あるいは分析すべきデータがないから)ではないでしょうか.そんなもったいない!
 これからは,データをいかに活用するかが,非常に重要なのではないかと思うのです.
 SBS (SQL Server 7.0)に含まれているこの機能を,ぜひ活用してみてください.そして,活用されたら,ぜひtry!pc@cqpub.co.jpにご報告を!お待ちしております.

try!pc@cqpub.co.jpでは,本の内容に関する質問はお受けしておりません.
 内容に関するご質問の場合には,封書または往復はがきにてお送りください.

♪ 専用線?ダイヤルアップ?

 本の構成を考えるときに,「地球屋は専用線をひくのか?ダイヤルアップ接続にするのか?」で,筆者とあれこれ話し合いました.
 筆者は,さすが実業務に携わっているだけありセキュリティには慎重で,「会社の業務を中心となって担うサーバーを,インターネットに直結しておくのは,できるだけ避けたい」という考えでした.
 けれども,SBSで専用線を使う魅力は,筆者も否定しませんでした.専用線環境の構築をお考えの方は,セキュリティに十分留意しながら,構築してみてください.

♪ 地球屋の謎

【I氏の本名は?】 I氏は,なぜか登場したときからI氏でした.伊東氏でしょうか?飯島氏でしょうか?...実は,私は密かに,一人称の「I」なのではないかと思っているのですが,真実は筆者の胸中に.

【地球屋の由来は?】 数年前のアニメーション映画(バイオリンを弾く男の子と,歌をうたう女の子が出てくる,きれいな物語)で出てきた,骨董品屋と同じ名前なのですが,...いえいえ,「世界をめざす伸び盛りの企業」という意味かもしれません.

【MISAKIとは?】 お時間がある方は,10日目の図を一つ一つよくご覧ください.すると「Misaki Tomoko」の文字が....そうです.当初,MISAKIとは,名前でなく名字でした(岬 智子?).それがなぜ川口 美咲になったかというと...(単なる編集の好みだったりします;;).

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