Tips Q&A

[Question]

SBSのライセンスについて知りたいのですが?

Outlookの予定表(スケジュール)を共有する方法は?


● SBSのライセンスについて知りたいのですが?

 SBSのライセンス体系は,Windows NT ServerやほかのBackOffice製品とは異なった,独自のものとなります.クライアントアクセスライセンス(CAL)の数え方は,Windows NT Serverの「接続クライアント数」モード(Per Seat Mode)と同じです.詳しくは以下のようになっています.

・SBSサーバー用にはサーバーライセンスが必要
 サーバーライセンスは,SBS本体のパッケージに含まれています. 

・クライアントPC用にはクライアントアクセスライセンス(CAL)が必要
 CALは,接続しているクライアントデバイス(クライアントPC)の台数分だけ必要となります.
 本書の16ページ(「導入x日前:システム設計と諸々の準備」)にも書いてあるように,CALは,接続してサーバーのサービスを利用しているクライアントPCの台数分必要になります.これは逆に言うと,サーバーにいくつユーザーを登録しようと,何人のユーザーでそのクライアントPCを使おうと,CALはクライアントPCの台数分だけでよいことになります.
※この数え方は,Windows NT Serverの「接続クライアント数」モード(Per Seat Mode)と同じです.

・「その他のデバイス」からの接続でもCALの追加が不要な場合がある
 Exchange Serverコンポーネントのみを,ライセンス登録しているクライアントPC以外のデバイス(その他のデバイス)から呼び出す場合は,その他のデバイスの使用時間の合計が接続時間の合計の20%未満であれば,「その他のデバイス」用にCALを購入しなくてよいことになっています.
 Exchange Serverコンポーネントのみを使用する例としては,SMTP/POP3サービスを利用する場合などが挙げられます.
※この条項は,Exchange Serverを含むいずれのパッケージにも含まれています.

 SBSは,以下のようなライセンスが付いたパッケージ(ライセンス付きソフトウェア or 追加用クライアントライセンスパック)が用意されています.
 また,SBSサーバーに接続できるクライアントPCの台数には,最大50台という制約があります.

◆ パッケージ(新規購入の場合)
・1サーバーライセンス,5CAL・・・・・・・・・・288,000円
◆ 追加クライアントパック
・5CAL・・・・・・・・・・59,800円
・20CAL・・・・・・・・・・200,000円
※価格は,マイクロソフト社より発表されている,1999年9月10日発売当時の推定小売価格です.
http://www.microsoft.com/japan/presspass/releases/0715sbs.htm

 また,クライアントPCに関して言うと,クライアントPC用のOS(Windows 98,Windows NT Workstationなど)およびライセンスはSBSには含まれていませんので,別途必要になります.CALとは,あくまでも「クライアントがサーバーにアクセスしてサービスを受けるためのライセンス」なのです.
 SBSのライセンスについては,マイクロソフト社のWebサイトにて図解されていますので,参照してみてください.

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● Outlookの予定表(スケジュール)を共有する方法は?

 社員同士で,スケジュールを共有するには,大きく分けて次の2通りの方法があります.

(a) 各社員が,自分のメールボックス内の「予定表」のアクセス権を,ほかの社員からも参照できるように設定する.

 この方法では,それぞれのユーザーが,各自の予定表を公開するための設定をする必要があります.
 設定については,本書の90ページ(「導入7日目:Exchange Serverによる社内掲示板システム」)にあるように,Outlookから自分のメールボックス「予定表」のプロパティを開き,「アクセス権」タブにて参照権限を与える設定をします(図7-12).

◇参照方法
 Outlookから「ファイル」-「開く」-「ほかのユーザーのフォルダ」を選択し,名前と開くフォルダ(この場合は「予定表」を選ぶ)を選択して「OK」を押します.選択したユーザーが自分にアクセスを許可してくれていれば,予定表を参照することができます.

(b) パブリックフォルダに「みんなの予定表」を1つ作り,全員がそこに予定を書き込む.

 この方法では,誰か1人が設定をするだけで大丈夫です.
 設定については,本書の88ページ(「導入7日目:Exchange Serverによる社内掲示板システム」)にあるように,Outlookからパブリックフォルダを作成します(図7-5,あるいは「ファイル」-「新規作成」-「フォルダ」).このときに,図7-6の「フォルダに保存するアイテム」として「予定アイテム」を選択すれば,パブリックフォルダ上に予定表のフォルダが新規作成されます.
 続けて,作成したフォルダのプロパティを開き,「アクセス権」タブにてアクセス権の設定をします(図7-7).

◇参照方法
 通常のパブリックフォルダを参照する方法と同じです.

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