Microsoft Monthly News 1997年12月

●12月8日
「Microsoft Internet Explorer 4.01」日本語版を1997年12月4日(木)より無償配布開始

 マイクロソフト(株)は,Internet Explorer 4.01を同社のWebサイト(http://www.microsoft.com/ie_intl/ja/ie40/download/)を通じて無償配布を開始した.
 Internet Explorer 4.01は,Internet Explorer 4.0で報告されていた問題を修正したバージョンで,基本的な機能および仕様に変更はない.従って,特にトラブルが認められないInternet Explorer 4.0のユーザーは,Internet Explorer 4.0にセキュリティー修正プログラムを利用してそのまま使用することができる.Internet Explorer 4.01の変更点ならびに修正点は,http://www. microsoft.com/japan/support/kb/articles/J040/3/97.htmで公開している.

●12月11日
財務会計分野の情報交換における標準仕様策定のため「ActiveX 財務会計研究会」が1997年12月11日(木)に発足

 マイクロソフト(株)は,インテュイット(株),NTTデータ通信(株),(株)オービックビジネスコンサルタント,セイコーエプソン(株),ソリマチ(株),(株)TKC,ピー・シー・エー(株)および(株)ミロク情報サービスの8社(50音順)と共同で,財務会計業務に関連する会計事務所や顧客企業の情報交換に関する標準技術仕様の策定を目的とした「ActiveX財務会計研究会」を発足した.また,会計システムの開発ベンダー,システムインテグレーターの業界関係者に広く参加を呼びかけ,同日より会員の募集を開始した.
 ActiveX財務会計は,ActiveXやDCOMを利用して,財務会計分野で必要とされる企業の財務会計データをオープンなマルチベンダー環境で交換することを目的とする標準化仕様.この財務会計業務には,会計業務,監査業務,税務業務およびマネージメントコンサルティング業務など,さまざまな業務が存在するが,ソリューションを提供する企業は会計事務所向けシステムならびに顧客向けシステムを別々のアーキテクチャーで開発しているため,導入/運用時にさまざまな問題が生じる.
 ActiveX財務会計研究会は,これらの問題を解決し,会計事務所や顧客企業間などの情報交換を効率化するために,顧客が使用するクライアント端末側にActiveXコントロールを埋め込み,情報交換のインターフェースを標準化することを目標としている.

【問い合わせ先】
マイクロソフト(株) ActiveX財務会計研究会事務局
Phone 03-5454-8083,FAX 03-5454-7977
http://www.microsoft.com/japan/Partners/Industry/

●12月15日
「Microsoft Visual Studio97 日本語版 Service Pack 3」の無償ダウンロードサービスの提供が開始

 Visual Studio Service Pack 3の無償ダウンロードサービスをWebサイトにおいて12月8日から開始した.また,Visual Studio Service Pack 3のCD-ROM送付サービス(消費税などは別1,800円)を12月16日(火)より開始した.
 Visual Studio Service Pack 3の詳細およびダウンロードのURL.
 http://www.microsoft.com/japan/developer/vstudio/defaultsp3.htm

「Microsoft Proxy Server 2.0」日本語版 1998年1月16日(金)に発売

推定小売価格;
Microsoft Proxy Server 2.0;188,000円
Microsoft Proxy Server 2.0 アップグレード;73,000円

●12月16日
次期Windows NT 5.0およびWindows 98にて,JIS X 0221日本語規格を標準サポート(JIS X 0212補助漢字など約7,700文字を追加,XKP仕様の採用,画面専用フォントの開発)

 マイクロソフト(株)は,企業システムを構築する上で発生する文字の不足を解決するために,日本語文字の拡張を行い,また画面のダイアログやアイコン上で使用される文字専用に新しいデザインのフォントの開発を行ったことを,Professional Developers Conference 1997 Tokyo (東京,後楽園 プリズムホール) において発表した.
 いままで,メインフレームやオフコンが担当していた戸籍,住民基本台帳などのコンピューター処理をWindowsおよびWindows NTが搭載されたパソコンで行おうとすると,必要な文字が不足していた.この問題に対するマイクロソフトの1つの解決策として,従来,JIS第1および第2水準漢字(JIS X 0208に規定されている6,355文字)をベースとしたShift JISの漢字に加え,JIS補助漢字(JIS X 0212に規定されている5,801文字)を加えた12,156文字の漢字を,Windows NT 5.0日本語版ベータ1およびWindows 98日本語版ベータ2 から,標準フォントとして組み込む.
 Windows NT 漢字処理技術協議会(eXtended Kanji Processing,略称:XKP)に関する詳しい情報は,(http:// www.xkp.or.jp/)を通じて入手できる.

●12月25日
「Microsoft Host Data Replicator Version 1.0」日本語版を1998年1月30日(金)に発売

推定小売価格;445,000円
 Microsoft SNA Server(以下:SNA Server)およびSQL Serverのアドオンソフトウエア製品として位置づけられ,メインフレームやAS/400システム上のデータベースであるDB2と,LAN/WAN環境下のPCサーバー上のSQL Serverに蓄積されたデータを,双方向でデータの複製(レプリケーション)をする機能を提供する.SNA Serverが提供するODBC/DRDAドライバーを使用してデータの複製を行うため,ホストに特別なアプリケーションを導入する必要はない.