Microsoft Monthly News 1998年 2月

●2月5日
アムダール,DMRおよびマイクロソフトが戦略提携

 アムダールコーポレーション,アムダールのコンサルティングサービス専門会社であるDMRコンサルティンググループ,および米国マイクロソフト社は,世界の大手企業2,000社の企業内コンピューティングに関するニーズを満たすため,正式に提携することを発表した.3社の提携により,マイクロソフトの技術をメインフレーム環境と統合する技術やサービスが提供される.
 具体的には,この技術およびサービスによって,Windows NT ServerおよびBackOfficeファミリー製品対応アプリケーションからOS/390メインフレームプラットホームに接続することが可能となり,WindowsのOSのユーザーは,メインフレーム上のアプリケーション,ファイル,データベースおよびプリンターに透過的にアクセスできるようになる.つまり,企業には,メインフレームシステムのデータベースへの投資を保護しつつ,Windows NTの機能も活用する道が開かれることになる.また,2,000年問題,企業内メールシステム,Webサイトとホストの連携などの問題の解決も,3社の技術およびサービス提供の目的となっている.
 今回の提携により,アムダールとDMRは,顧客のホストベースのメッセージングシステムから,Microsoft Exchange Serverをベースとしたクライアント/サーバー型のメッセージングソリューションへの移行を支援するサポートサービスを提供する.また,Windows NT,Microsoft SQL Serverやその他のマイクロソフト製品をベースにしたデータウエアハウス構想を推進し,世界の大手企業1,000社のMIS(経営情報システム)部門における,データウエアハウスを目的としたWindows NTベースのソリューションの構築を促進していく予定である.

●2月12日
「Microsoft BackOffice Small Business Server Version 4.0」日本語版,3月13日(金)発売

推定小売価格;
◆ 通常パッケージ 288,000円
 (5クライアントアクセスライセンス付き)
◆ キャンペーンパッケージ 388,000円(10,000本限定発売)
 (5クライアントアクセスライセンス付き)+「Microsoft Office97, Professional Edition, for Windows」日本語版を同梱
◆ 追加クライアントパック 63,800円
 (5クライアントアクセスライセンス付き)
◆ アカデミックパック 149,700円
 (5クライアントアクセスライセンス付き)
 SBSは,統合サーバーアプリケーションプラットホームである「Microsoft BackOffice」ファミリー製品を小規模オフィス環境に対応させた製品である.

●2月18日
マイクロソフトとアップル,共同で新製品を発表

 マイクロソフト(株)とアップルコンピュータ(株)は,2月18日から開催の「MACWORLD Expo/Tokyo 1998」の基調講演において,共同で新製品の発表を行った.
 具体的には,マイクロソフトは「Microsoft Office 98 for Macintosh」日本語版を今年の第2四半期に,「Microsoft Internet Explorer 4.0 for Macintosh」日本語版を2月18日(水)に出荷することを発表した.また,アップルは最新のOS「Mac OS 8.1」を初めて一般公開し,その標準ブラウザーとしてInternet Explorerを採用したことを発表した.
 今回「Microsoft Internet Explorer 4.0 for Macintosh」のリリースを記念して,ユーザー参加型のオンラインイベント「Explorer Days for Macintosh」が2月18日(水)から3月31日(火)まで開催される.これは,インターネット上で実施されるオンライン上のゲーム,オリジナルグッズ無償提供など,エンターテイメント的要素を満載した内容になっている.詳細は以下のURLを参照.
http://www.microsoft.com/japan/events/MacE-days/

「Microsoft Proxy Server 2.0」日本語版,2月18日(水)に体験版のダウンロードサービスを開始

 マイクロソフト(株)は,Proxy Server 2.0の体験版を,Webサイト(http://www.microsoft.com/japan/bkoffice/proxy/)を通じて提供する.また,独立系ソフトウエア会社と協力し,同製品に対応した各社のソフトウエア製品の体験版を併せて提供する.体験版は,それぞれ製品版と同じ機能を搭載しているが,試用期間が制限されており,インストール後30日で使用できなくなる.
 Proxy Server 2.0は,最終ベータ版が1997年9月26日から1998年1月15日までの期間,Webサイトを通じて提供されていたが,合計で40,000コピー以上がダウンロードされた.その後,1月16日に製品版が発売された.

●2月25日
「メルトダウン '98」にて,マルチメディアの未来を説明

 米国マイクロソフト社は2月3日に,年2回開催されるマルチメディアのメッカ「メルトダウン '98」の会場において,ハードウエアメーカーおよびソフトウエア開発企業などの来場者に対して,将来のマルチメディアにおける同社の戦略や新技術を発表した.また,発表が予定されている「Microsoft DirectX API Version 6.0」の仕様,Windows NTとの統合,およびその他の開発中の新技術についても説明を行った.
 このイベント中には,ソフトウエア開発者向けに,DirectXの最新技術を搭載した最新製品をテストする機会が与えられた.