Microsoft Monthly News 1998年 3月

●3月2日
OPOS仕様に準拠した登録製品数,60を突破

 OLE POS技術委員会[代表幹事:日本NCR(株),会員数179社]は,流通業向けPOSシステムの標準仕様である「OLE for Retail POS 日本版仕様書」に準拠したPOSターミナル,POSアプリケーション,ならびにPOSデバイスなどの登録製品が60製品を超えたことを本日発表した.
 OPOS(OLE for Retail POS)は,マイクロソフト(株)の提唱するオブジェクトサービス技術であるOLE,ActiveX技術を利用して,流通業で使用されるPOSの各周辺装置を制御する方式を標準化し,アプリケーションや周辺装置の制御ソフトの開発をオープンで汎用性のあるものにすることを目的としている.
 OLE POS技術委員会は1995年7月に設立され,その活動は今年で3年目となる.

●3月9日
「Microsoft BackOffice Version 2.5」日本語版の優待キャンペーン期間を5月末まで延長

 マイクロソフト(株)は,BackOffice 2.5 日本語版を特別価格で提供する優待キャンペーン実施期間を,5月31日(日)まで延長すると発表した.これに伴い,BackOffice 2.5 日本語版キャンペーンパッケージ登録ユーザーに対するExchange Server 5.5 日本語版への無償アップグレード申し込み期間を,10月31日(土)まで延長する.

「Microsoft Office 97 Powered by Microsoft Word 98」日本語版が5月に発売

 マイクロソフト(株)は,現在発売中のOffice 97に含まれるWordとIMEを,3月13日発売の最新バージョン,Word 98とIME 98に切り替えて,5月から発売することを発表した.また,現行バージョンのOffice 97ユーザーを対象とする「Microsoft Word 98優待パッケージ」は3月13日に発売されている.

●3月11日
「Handheld PC powered by Microsoft Windows CE Version 2.0」日本語版を発表

 マイクロソフト(株)は,第2世代H/PCに対応したWindowsオペレーティングシステムの最新バージョン,H/PC powered by Microsoft Windows CE 2.0を発表した.すでに,5社のOEMメーカー[カシオ計算機(株),コンパックコンピュータ(株),日本電気(株),(株)日立製作所,日本ヒューレット・パッカード(株)]が,このOSを搭載したH/PCの出荷を表明している.
 今回のバージョンから,カラー表示が可能となり,電子メールのアタッチメントもサポートされるようになっている.
※本誌(1998年6月号)p.135のミニ情報,新製品情報も参照してください.

●3月16日
3月13日(金)に発売を開始したSBSのアップグレードパス予定を公開

 マイクロソフト(株)は「Microsoft BackOffice Small Business Server Version 4.0」日本語版について,3月13日(金)に発売開始したことをあらためて発表すると共に,販売体制,予定しているアップグレードパスについて併せて発表した.
※本誌(1998年6月号)p.71のミニ情報も参照してください.

●3月18日
「Microsoft Visual J++ 6.0 Technology Preview 1」英語版 3月24日(火)より無償配布

 マイクロソフト(株)は,Java統合開発環境 Visual J++の次期バージョン製品のベータ版を,Webサイト(http://www.microsoft.com/japan/developer/visualj/)を通じて無償配布することを発表した.
 Visual J++ 6.0 Technology Previewは,Windowsプラットホームにネイティブで対応した初めてのプラットホームであり,これによってJava開発者はすべてのWindowsリソースを利用できるアプリケーション,例えばWindows 95およびWindows NT向けの高性能・高機能アプリケーションやクライアント/サーバー型データベースアプリケーション,さらにDynamic HTMLを用いたWebアプリケーションなどを,Java言語を用いて開発できる.
 この無償配布は,最先端技術を要求されるソフトウエア開発者によるベータ版の評価を目的としている.

●3月19日
「Microsoft Windows NT 4.0 Option Pack」を提供

 マイクロソフト(株)は,Windows NT 4.0 日本語版の機能を大幅に強化・拡張し,Option Packとして提供することを発表した.Option Packは,4月6日(月)以降に出荷されるWindows NT Server 4.0に同梱され,既存ユーザー向けには3月19日(木)よりWebサイト(http://www.microsoft.com/japan/products/ntserver/option_pack/)からの無償ダウンロードサービスを開始するほか,CD-ROMの実費での配布,コンピューター専門誌に添付されるCD-ROMへの収録など,さまざまな方法で提供を行う.
※本誌(1998年6月号)付属CD-ROMにも収録されています.機能強化の概要については,p.202を参照してください.

●3月24日
「Microsoft Visual Interdev 6.0 March Pre-Release」3月24日(火)より無償配布を開始

 マイクロソフト(株)は,Windows 95およびWindows NT 4.0 Server/Workstationに対応したWebアプリケーション開発システム「Microsoft Visual InterDev 6.0 March Pre-Release」英語版を3月24日(火)よりWebサイト(http://www.microsoft.com/japan/developer/vinterdev/)などを通じて無償配布を開始することを発表した.

●3月30日
MSNとJ-WAVE共同のコンテンツ「音楽情報サービス;J-WAVE DX@MSN」を4月1日(水)よりサービス開始

 マイクロソフト(株)は,マイクロソフトのインターネットサービスMSNと,(株)エフエムジャパン(J-WAVE,81.3FM)との共同開発による音楽情報サービス「J-WAVE DX @MSN(http://www.j-wave.msn.com/)」を4月1日より開始すると発表した.
 このサイトでは,J-WAVEに集まる音楽関連情報を蓄積・収集・編集し,放送の有無を問わずインターネット上で開放していく.

企業ユーザーを対象にソフトウエアのレンタルを許諾

 マイクロソフト(株)は,4月1日(水)から同社製のソフトウエアのレンタルを,企業ユーザーなどに提供するためのプログラムをレンタル事業者に提供することを発表した.これにより,企業ユーザーなどがソフトウエア開発,新入社員研修,展示会出展など,一時的にPCを使用する際に,BackOfficeファミリー製品やOfficeファミリー製品などのソフトウエアを併せてレンタルでき,多様な導入方法の選択による効率的な情報化投資を実現できる.

シスコとマイクロソフト,メインフレームとWindowsをベースとしたネットワークのインテグレーションで協業を発表

 米国マイクロソフト社は,米国シスコシステムズ社と共同で,IBMメインフレームとWindows OSをベースとしたソリューションの間で,ハイパフォーマンスゲートウエイとアプリケーション構築環境が円滑に提供されるように,シスコ製品とマイクロソフト製品を組み合わせて利用するユーザー支援プログラムを発表した.
 本プログラムでは,以下のような活動が予定されている.
◆相互接続性テストと検証
◆ジョイントサポート
◆パフォーマンスの最適化
既に実施された相互接続性の検証ホワイトペーパーは,以下を参照.
http://www.microsoft.com/japan/bkoffice/ntsna/
http://www.cisco.co.jp/