Microsoft Monthly News 1998年 7月

● 7月1日
日立とのWindows CEに関する戦略的提携を発表

 米マイクロソフト社と(株)日立製作所(以下,日立)は,Windows CEオペレーティングシステムに関する現在のビジネスと開発における協力関係を大幅に拡大することを発表した.
 日立は,社内にWindows CEをベースとした新しいソリューションを開発する専門の組織を設置する.また,両社は,具体的には以下の3分野に直ちに取り組む.
日立の32ビットRISCマイコン SuperH RISCengineファミリーを核にした新たなPC関連機器の製品化
テレビ,衛星放送,インターネット,デジタルカメラ,大容量メディアDVDなどのさまざまなデジタルデータを加工,統合,蓄積する「ホームマルチメディアステーション」の開発
ハード・リアルタイム機能を持

● 7月2日
「Microsoft SQL Server 7.0 Developer's Conference 98 Tokyo」を
8月19日(水),20日(木)に開催

 マイクロソフト(株)は,今年末までに発売を予定している「Microsoft SQL Server 7.0」の最新技術を,開発者向けに公開するセミナー「Microsoft SQL Server 7.0 Developer's Conference 98 Tokyo」を開催することを発表した.

● 7月6日
「Microsoft Windows CE Technical Briefing 98」を6月23日(火)に開催

 マイクロソフト(株)は,Windows CEを搭載する組み込み型機器ならびにH/PCに関連する,ハード/ソフトウエアメーカーの開発者などを対象に,Windows CEの機能や,対応アプリケーションおよび周辺装置の開発環境に関する技術情報を提供するセミナー「Microsoft Windows CE Technical Briefing 98」を,6月23日(火)に開催したことを発表した.
 約700名の技術者がこのセミナーに参加した.

● 7月7日
「Microsoft Outlook 98 for Windows」日本語版 7月25日(土)に発売

 Windows 95/NT 4.0に対応した,電子メールおよび情報管理ソフトウエア.Officeの構成製品でもある.
推定小売価格 11,800円
 詳細は,以下のURLを参照.
http://www.microsoft.com/japan/office/outlook/outlook98/

● 7月8日
デジタルAVとパソコン技術の融合に向け松下電器と協力

 松下電器産業(株)(以下,松下電器)と米マイクロソフト社は,デジタルAV技術とパーソナルコンピューター技術の融合を促進するという目的のもと,長期にわたる協力関係を構築することで合意したと発表した.
 この提携に基づき,両社は,パソコンにデジタルテレビ放送の受信機能を持たせるなどの次世代AVパソコンに搭載するデジタルテレビ技術の開発に本格的に取り組む.また松下電器は,今年の冬期商戦期をめどに,日本国内でのアナログWebTV端末の発売を計画している.さらに両社は,ネットワーク事業者および一般消費者向けのデジタルケーブルアドバンスドセットトップボックス(ASTB)の開発にも取り組んでいる.

● 7月16日
ECビジネスにおける製品開発・市場拡大に向けNTTと協力

 日本電信電話(株)(以下,NTT)とマイクロソフト(株)は,両社がECビジネスにおける製品の開発と市場の拡大および普及に関する協力関係を強化していくことについて合意したと発表した.
 この協力の一環として,NTTは,Site Server 3.0 Commerce Editionを核として,さらにNTT独自のノウハウやソリューション,決済コンポーネントなどを追加したECビジネスのソリューションパッケージ「NCIS(仮称)」を開発し,9月上旬より販売する.

● 7月17日
米マイクロソフト社,1998年度決算を発表

米マイクロソフト社は,1998年度決算(6月30日締め)において,過去最高の売上高と利益を達成したことを16日に発表した.1998年度の売上高は144.8億ドルで,前年度に比べ28%の増収とのこと.また同社は,Windows 98の売り上げが好調(北米において,アップグレード版の店頭での販売本数が推定100万本超)であり,またホームユーザーから高い評価を得ている(10人中9人が満足している)ことを発表している.

● 7月22日
スティーブ・バルマー,マイクロソフト社長に就任

 米マイクロソフト社は,販売/サポート担当上級副社長を務めていたスティーブン A・バルマーを,21日に社長に任命したことを発表した.
 マイクロソフト(株)は,「Microsoft Windows 98」日本語版の発売に伴い,Windows 98のユーザーが代表的なインターネットサービスプロバイダ(ISP)に関する情報を容易にオンラインで入手し,加入契約できるよう,「インターネット サービス プロバイダー参照サーバー 98」を開設することを発表した.
 登録予定のプロバイダは以下の16社(サービス名で記載).
AOL,IIJ4U,AT&T WorldNet Service,InfoSphere,KCOMインターネットサービス,So-net,ニフティサーブ,ODN,BIGLOBE,OCNダイヤルアクセス,BTNISnet,People,Infoweb,Panasonic Hi-HO,DREAM★NET,リムネット

● 7月28日
「Microsoft Community」7月末より順次全国で開催

 マイクロソフト(株)は,Windows NT,BackOffice,Officeなどの製品の企業向けソリューションおよび関連するさまざまな情報を直接提供する情報提供セミナーやパートナー交流会を「Microsoft Community」と称して,7月末より全国47都道府県にて順次開催することを発表した.
 具体的には,コンピュータビジネスに携わる各社にビジネスに有用な情報を提供する「Microsoft Direct Access Brifing」,コンピュータシステムの検討・導入・運用に携わる人にシステム構築の情報を提供する「Microsoft TechNet IT Briefing」,ソフトウェアの開発に携わる人に情報を提供する「Microsoft Developers Network Briefing」の3種類のセミナーが,月ごとの「Monthly Briefing」,四半期ごとの「Quarterly Briefing」,非定期の「Technical Workshop」として開催される.これに加え,プロバイダーの情報交流の場として,Partnering Forumも適時開催される.
 詳細は以下のURLを参照.
http://www.microsoft.com/japan/community/

● 7月30日
「Microsoft Windows 98」日本語版,記録的な販売実績を達成

 マイクロソフト(株)は,Windows 98日本語版がWindows 95日本語版の発売開始当初の実績を大幅に上回る販売本数を記録したことを発表した.
 IDCジャパン(株)の調査によると,7月25日から26日までの発売直後の2日間で,Windows 98の店頭におけるパッケージ販売本数が25万本に達していることが明らかになったとのこと.これは,1995年11月23日に発売されたWindows 95の販売本数,発売後4日間で20万本(IDC調べ)という記録を大幅に上回っている.