次号以降の「Embedded UNIX」について
今がまさに旬であるといえる「組み込みUNIX」を専門に扱う媒体としてご好評をいただいております本誌ですが,次号より不定期刊行とさせていただくことになりました.
オープン・ソース・ソフトウェアの世界は,ドッグ・イヤーとも称されるように,非常に速い速度で時々刻々と変化しております.しかし,ソフトウェアのリリースと,その成果が製品に活かされて実用の域に達するまでには多少の時間の開きがあることも事実です.
昨年末にリリースされたLinux Kernel 2.6.0は,Linuxが本格的に組み込み用途へと対応したという画期的なカーネルですが,仕様はわかっているものの,その内容を実際に理解し,機能を使いこなすだけの技術を修得して製品化するまでには,まだしばらくの時間が必要になります.
次号よりの不定期刊化は,組み込みUNIXの情報を,読者の皆様が,すぐに役に立てられる形で提供できるだけのノウハウや成果物が蓄積されるまでの「熟成期間」が必要になるためであると,ご理解いただければ幸いです.
これから「組み込みUNIX」の世界は,以前にも増して加速し続けてゆくことでしょう.そして,「組み込みUNIX」の知識や開発事例,プログラミングなどの知識は,今後,ますます必要とされてくることでしょう.
本誌は,そういった読者のご要望にお応えし続けてゆきたいと考えております.
本誌が読者のご要望に十分にお応えできる情報を満載して,再び書店の棚に並ぶ日まで,しばらくお待ち下さい.
今後とも弊誌を何とぞ宜しくお願い申し上げます.
編集担当:大野 典宏
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