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Windows対応RISCシステム開発パッケージ
CQ RISC評価キット

CqREEKシリーズ Q&Aコーナ (CqREEK全般)


 ここでは,よく寄せられるCqREEKに関する,CqREEKシリーズの全般的な質問についてお答えします.

(Last update 2003/2/28) 

Q1.
 Interface 1996年8月号でMIPS版のお知らせを見た後, どこにもその名前が出なくなってしまったようですが,発売中止ですか?

A1.
 当初MIPS版として予定していたTX3904については,こちらのページを参照ください.
 同じMIPS版でも64ビット版のVr4300を搭載したCQ RISC評価キット/Vr4300は,すでに発売中です.MIPS系CPUのプログラムの学習には,こちらをおすすめいたします.


Q2.
 他のCPUの評価キットの予定は?

A2.
 水面下では(?)いろいろな動きがあり,いくつか具体的に動き始めているプロジェクトがあります.このシリーズ最初のSH-1/SH-3/V821/Vr4300/PowerPC403に続き,現在準備を進めているのがSH-4版です.ご期待ください.


Q3.
 RISC評価キットのCPUボードを評価だけでなく,何台か実際に製品の一部に組み込んで使いたいのだが……またはボードだけ欲しい…

A3.
 CqREEK/SH-1/SH-3/SH-4/V821/Vr4300でこのような用途をお考えの場合は,京都マイクロコンピュータで,これらのCPUボードと同じ仕様のものがボード単体で販売されていますので,そちらをお買いあげいただくのがよいかと思われます.
 CQ RISC評価キットとしては,ボードまたはコンパイラ,デバッガ単体での販売はしておりません.

 なお,PowerPC403に関しては,残念ながら同じ仕様のCPUボードはこのキット以外では単体販売されておりません.台数が多い場合は弊社サポート係までご相談ください.


Q4.
 CPUの使い方がわかりません.また自分で作ったプログラムが動きません.どこが悪いか教えてください.

A4.
 残念ながらCPUそのものの使い方や,作成されたプログラムが動かないといったお問い合わせにはお答えできません.
 コンパイラやデバッガのバグに関連しているのではないか? ということであれば弊社サポート部隊が対処いたしますが,漠然と「動かないから教えてくれ」「○○するプログラムはどう作るんだ?」というようなご質問は,ご遠慮いただいております.
 CPUの使い方に関しては,Interfaceに掲載されているRISC関連記事などを参考にしていただき,勉強していただくしかありません.
 なお,SHシリーズを使いこなすための書籍を用意しました.SHシリーズを初めて使うという方は,これを参考にされることをおすすめいたします.他のCPUに関しては現在計画中です.

 Interface増刊 TECH I Vol.1 SuperHプロセッサ


Q5.
 CPUボードが壊れたみたいで,正常に動作しないようです.修理はできますか?

A5.
 初期不良であると確認できた場合以外のボード故障は,基本的に有償での修理となります.
 この商品の性格上,CPUボードに周辺回路を接続したりして使用するため,CPUボード自体が正常に動作していないとわかった時,ユーザ側での扱い方に問題がありボードが壊れたのか,はじめから不良だったのか,判断に困る場合が考えられます.
 現状では,ご購入いただいて1〜2ヶ月以内に,CPUボードに何も手を加えていない状態で動作不良になった場合は無料修理orボード交換としていますが,コネクタをはんだ付けしたなど,ボードに手を加えた後だった場合は,有償修理とさせていただいています.
 とちらに問題があるかの線引きを明確にする意味で,このような体制をとらせていただきます.ご理解のほどよろしくお願いいたします.


Q6.
 RISC評価キットの“評価”という意味がよくわかりません……使用上,なにか制限があるのでしょうか?

A6.
 そのCPUが具体的にどのくらいの処理性能があるのか,カタログだけでは判断ができないことが多いと思われます.ならば実際にその処理をさせてみればよいわけです.そのためにCPUボードと開発環境がセットで安価に入手できなくてはなりません.そういった用途を想定しているため“評価”という名前を付けました.
 使用上の制限としては,コンパイラで作成できるプログラムをメモリ上に配置できるアドレスが固定されている,または作成できるプログラム・サイズに制限がある,といったように,主にソフトウェアにおける制限が若干されています.詳しくはそれぞれの製品の仕様を参照してください.


Q7.
 各評価キットには,CPUボードの回路図はついていきますか?

A7.
 CPUボードの回路図はどの評価キットにも添付されています.


Q8.
 RISC評価キットのCPUボードの回路図を見てみたいです.購入する前に見る方法はありますか?

A8.
 CqREEK/SH-1およびCqREEK/V821の主要回路については Interface 1996年11月号に掲載されています.
 CqREEK/PPC403については回路規模が大きいため Interface 誌上には掲載していません.
 CqREEK/Vr4300とSH-3の主要回路については Interface 1998年6月号に掲載されています.


Q9.
 出版社である御社がこのようなキットを出されている理由はなんでしょうか?

A9.
 比較的性能の低い8/16ビットのCISC系マイコンは,秋葉原などでもカード型CPUボードが売られていたり,アセンブラやコンパイラも安価に手に入ります.しかし32ビットRISCクラスになると,評価ボードや開発環境が高価で,気軽に試しに使ってみるということがなかなかできません.
 そこで,チップメーカーさんや各コンパイラ/デバッガメーカーさんと協力して,32ビットRISCという高性能なCPUの入門用キットとしてCPUボードと開発環境をセットにし,可能な限り安価な価格で提供することで,初めての方でも気軽に使えるように企画したものです.
 またそれによって,より付加価値の高い製品を開発しやすくなり,エレクトロニクス業界全体の活性化につながればというねらいもあります.

 以上のような方針により企画している商品なので,8/16ビットクラスのCPUをこのシリーズで出す予定はありません.また32/64ビットクラスといえども,x86系などのように開発環境も豊富にそろっているようなプラットホームも対象外となるでしょう.


Q10.
 “評価キット”ということや価格が安いということで,売り切り商品ということなのでしょうか? どの程度のところまでサポートしていただけるのでしょうか?

A10.
 本キットシリーズのサポート範囲としては…
・CPUボードの初期不良時の無償交換
 →使用中の不注意によるCPUボードの破損は,有償でCPUボード修理および交換をしています.
・付属CD-ROMや取扱説明書の欠落/乱丁(初期不良)の無償交換
 →取り扱い不注意によるCD-ROMや取扱説明書の破損交換などは有償となります.
・コンパイラおよびデバッガのインストール
 →取扱説明書の説明通りのセットアップがうまくいかない場合
・サンプルプログラムの動作不良
 →サンプルプログラムが取扱説明書にあるように動作しない場合
・コンパイラやデバッガのバグと思われる動作
 →コンパイラやデバッガのバグと思われる動作があった場合は,それを再現できる最小限のソースリストと,そのバグを再現するための手順や発生条件を明記して,弊社サポート係までお問い合わせください.
 ただし最終的にバグであると判定されても,評価版ツールであるためバグフィックスができない場合もあることをご了承ください.

 CPUの使い方に関するご質問や,プログラム開発に関する漠然とした質問(○○動作をするプログラムを作りたいんだけど教えてくれetc)などにはお答えできません(Q4もご参照ください).


Q11.
 CQ RISC評価キットで使えるCPUボード用の電源には,どこ製のものがよいですか? 推奨のメーカーと型名を教えていただけますか?

A11.
 電源電圧DC 5V,電流1A程度のものであれば何でもかまいません.特にメーカー指定はありません.弊社トランジスタ技術の広告などにも多数掲載されています.そちらをご参照ください.秋葉原などでも非常に安価に売られているので,購入するのは非常に簡単です.

 なお,CQ RISC評価キット/SH-4については,電源も付属しているので別途用意する必要はありません.


Q12.
 CQ RISC評価キットシリーズのCPUボードは,キットに添付されているデバッガとコンパイラでしか使えないのでしょうか? チップメーカー純正の開発環境や,他社の開発環境を使うことはできないでしょうか?

A12.
 CQ RISC評価キットシリーズのCPUボードには特別な仕掛けはありません.よって各ICE/デバッガメーカーさんの出されているデバッグツール,および各コンパイラメーカーさんの出されているコンパイラを使って開発することも可能です.
 ただし,評価キット添付のコンパイラを使ってプログラムを開発し,他社さんのICEを使ってデバッグを行う,または逆に他社さんのコンパイラを使ってプログラムを開発し,評価キット添付のデバッガを使ってデバッグをするという使い方はできません.評価キット添付のコンパイラとデバッガは,添付の環境の組み合わせでのみお使いいただけます.


Q13.
 CQ RISC評価キットシリーズにはリアルタイムOS(RTOS)はついていないのですか? またこれらのキットで使えるRTOSは何がありますか? ITRONは載りますか?

A13.
 本キットにはRTOSは添付されていません.また特に現在推奨しているRTOSもありません.Q12にも説明したように,何の変哲もないCPUボードなので,各種RTOSの移植にあたって問題となるような部分はないと思われます.
 また,実際にITRON準拠のRTOSのインプリメント事例を,過去のInterfaceで掲載しています.こちらをご参照ください.


Q14.
 CQ RISC評価キットシリーズを購入したいのですが,たとえばSH-1とSH-3では,かなり共有した部分があるようなのですが,その共通な部分を省いて購入するというようなことは可能でしょうか?

A14.
 商品構成や添付デバッガやコンパイラの仕様など,かなり同じ部分がありますが,残念ながらSH-1のコンパイラでSH-3用のコードはコンパイルできませんしその逆も同様です.デバッガも見た目はまったく同じに見えますが,中身はSH-1用とSH-3用とで別のものです.CPUボードのスイッチやジャンパの本数なども異なるので,取扱説明書もSH-1用とSH-3用で異なる部分が多々あります.結局のところ,SH-1とSH-3では共通して使えるものはほとんどありません.
 また同じ商品を数台購入する場合,取扱説明書やソフトウェアが入ったCD-ROMは確かに1セット分あれば使用上は問題ありません.しかし本評価キットは1セットにつきコンパイラやデバッガのライセンス1台分となっています.ライセンス形態上やはり必要な台数分だけ評価キットを購入していただく必要があります.

 なお,SH-1/SH-3/SH-4/V821/Vr4300に関しては,開発は1台だけで行うが,後はCPUボードだけが数台ほしいという場合は,1セットだけ本評価キットを購入し,CPUボード単体だけを別途購入するということも可能です.Q3をご覧ください.


Q15.
 CQ RISC評価キットのユーザー会やメーリングリストはありませんか? RISCキットに関するさまざまな情報交換ができる場所あるといいと思います.

A15.
 そうですね,そのような情報交換の場があると,さまざまなアイデアや情報を入手しやすくなると思います.メーリングリストは実現したいとは考えているのですが,具体的に運用するとなるとさまざな問題があり,なかなか簡単には実現できません.
 現状では,このページなどRISCキットのサポートページをこまめにチェックいただくのが有効かと思います.


Q16.
 CQ RISC評価キットシリーズは2000年問題に対応していますか?

A16.
 本キットシリーズの開発環境では,特に日付を認識して何らかの動作をするような部分はありませんので,2000年になって誤動作するということはありません.

 ただし,2000年問題に対して注意が必要なキットはあります.たとえばSH-3(SH7708)内蔵のリアルタイムクロックは,西暦を下2桁で扱っています.RTCを設定して日付を読み出したりするようなアプリケーションを設計する場合は,2000年問題を考慮したプログラムを組む必要があります(設計時より過去で使われることはないので,RTCを読み出した値が99なら1999年,それ以外の値の場合は上位2桁を“20”として4桁の西暦を返すようにプログラムを組めばよい…製品化/発売を2000年以降とするならはじめから上位2桁を“20”としてしまうなど).


Q17. New!
 CQ RISC評価キットシリーズのコンパイラやデバッガを使って、製品開発をしてもよいのでしょうか?

A17.
 本キットRISC評価キットシリーズは、あくまで評価の目的のためにご使用ください。例えばCqREEK/SH-3やCqREEK/ARM7などのROMモニタ型デバッガの場合、ROMモニタを他のCPUボードに差し替えて使うことや、またCqREEK/SH-4の場合は付属のJTAGデバッガを他のSH-4 CPUボードに差し替えて使うといったことはおやめください。
 これらの評価キットは、あくまで評価の目的で使っていただくことを目的に企画されたもので、そのために低価格を実現できたものです。
 安価な評価キットを使って製品を開発されてしまうと、RISC評価キットシリーズの開発元であるデバッガメーカーの損害になってしまうためです。ご理解のほどよろしくお願いいたします。


 これらの商品に関するご質問はこちらへ………


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