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大変恐縮ですが,こちらの商品は,絶版になりました.
定価89,250円(税込) [本体価格 85,000円]
●SH7750(200MHz)搭載CPUボード
図AにCQ RISC評価キット/SH-4のCPUボードのブロック図を,写真AにCPUボードの外観を示します.33MHzのクロックを6逓倍してCPUコアを200MHzで駆動できます.メモリはフラッシュROMを1Mバイト,シンクロナスDRAMを16Mバイト,SRAMを128Kバイト搭載しています.
またCPU内蔵のシリアルコントローラをRS-232-Cとして使えるように,D-Sub9ピンのRS-232-Cコネクタを装備しています.この端子はDTE仕様(パソコン側と同じ仕様)にもDCE仕様(モデム側と同じ仕様)にも,ジャンパを切り替えることで設定可能です.
さらに7セグメントLEDを搭載しているので,ハードウェアを追加することなくプログラムを走らせるだけで,簡単にCPUの動作を確認することができます.
そして最大の特徴は,デバッグ用にJTAG端子を装備し,添付のJTAGデバッガPARTNER-Jを接続することができる点です.これによりCPUリソースをデバッガのために使うことなく,かつフルICEに匹敵するデバッグ機能と性能を実現することができます.
[図A] SH7750 CPUボードのブロック図
[写真A] SH7750 CPUボードの外観
(a)基板表面
(a)基板裏面
●CPUボードメモリマップ
図BにCPUボードのメモリマップを示します.ROMプローブにより外部にROMエミュレータを接続した場合は,エリア0にエミュレーションROMが,エリア1にフラッシュROMがマッピングされます.ROMプローブになにも接続しない場合は,エリア0にフラッシュROMが,エリア1が未使用となります(本セットにはROMエミュレータは付属していません).エリア0および1は16ビットバス幅でCPUと接続されています.チップセレクト端子をメモリのチップセレクト端子に接続しているので,フラッシュROMの場合は接続エリアの64Mバイト空間のうち,先頭1Mバイトのみが有効です.のこりの空間はイメージが出力されます.
エリア2はシンクロナスDRAMが接続されています.データバス幅は32ビットで,容量は16Mバイトです.エリア4はSRAMが接続されています.データバスは幅8ビットで,容量は128Kバイトです.これらのエリアも64Mバイト空間内の先頭にメモリがマッピングされており,残りの空間はイメージ領域です.
エリア5は7セグメントLEDが接続されています.データバス幅は8ビットでCPUと接続されています.7セグメントLEDの表示データ書き込みレジスタは1バイトなので,ここも残りの空間はイメージ領域となります.
[図B] SH7750 CPUボードのメモリマップ
●JTAGデバッガ
写真BにJTAGデバッガ“PARTNER-J”の外観を,表Aにデバッガソフトウェアの仕様を示します.CPUボードのJTAG端子とPC/AT互換機のプリンタポートの間に接続します.非常に高速に通信(約500Kバイト/秒.ただしLPTポートの対応モードにもよる)できるので,大きなサイズのユーザープログラムのダウンロードや,Cソースレベルデバッガもストレスなく使えます.
デバッガプログラムは,これまでのCQ RISC評価キット/SH-1やSH-3に添付のPARTNER-CQ版とまったく同じです.これまでの評価キットを使われてきた場合は,違和感なくすぐに操作可能です.
なお写真Bの,CPUボードとパソコンを接続するためのアダプタをPARTNER-J,Windowsで実行するデバッガソフトウェアをPARTNER-J/Winと呼んで区別します.
[表A] デバッガの仕様
対応機種 | PC/AT互換機 |
対応OS | Windows95/98/NT4.0 |
メモリ | OSと一般的なアプリケーションが問題なく動く容量ならOK |
HDD | インストールに7Mバイトの容量が必要 |
パラレルポート | PC/AT互換機標準LPTポート |
●付属コンパイラは2種類!
これまでのSH-1/3と同様に,exeGCC評価版を付属しています.評価版の制限は,プログラムの配置アドレスが固定されている(リンカで配置アドレスを指定する部分が,評価版では本CPUボードのSDRAM領域に固定されている)という点です.この制限のため,ROM化もサポートしておりません.
ただし,ユーティリティを標準添付して疑似ROM化を可能にしています.
さらに,日立純正のSHシリーズコンパイラ SuperH RISC engine C/C++ Compiler(評価版)も添付しています.こちらはリンカに指定する配置アドレスも自由に設定できるので,ROM化も可能です.もちろん添付デバッガは,exeGCC評価版および日立純正コンパイラ評価版,両方に対応しているので,両方のコンパイラでソースレベルデバッグが可能です!
ただしこのCコンパイラは評価版であり,これに関する質問は日立製作所並びに弊社ではいっさい受け付けておりません.PDFによる取扱説明書は添付しているので,使用にあたっての必要な情報はそろっていると思います.
なお,添付の SH C用サンプルプログラムをコンパイルして実行するまでの手順を簡単に説明したページを用意しています.こちらを参照してください.ただしこのページも,手っ取り早く SH C を使うための参考として用意しているページなので,このページに関してのご質問はご遠慮ください.
注:疑似ROM化とは… 本来のプログラムのROM化とは,プログラムコードをROM領域に格納して,ROM上で実行することです.この場合,RAMはスタック領域やデータバッファなどに使用できます.疑似ROM化とは,プログラムを揮発させないために,ユーザープログラムをROM領域に格納しますが,電源ONと同時にまずCPUボードを初期化してRAMを使えるように設定し,ROM領域に格納しているユーザープログラムをRAMに転送して,転送先にジャンプするという動作をします.これにより,ユーザープログラムはデバッグ時と同様にRAM上で実行されることになりますが,使い勝手から見ると,電源投入のたびにデバッガからプログラムをダウンロードすることなく使用できる,つまりROM化時と同様の使い勝手を実現できます.しかしプログラムの実行はあくまでRAM上なので,RAM領域にはスタック領域やデータバッファ,そしてプログラムコードも配置されます.つまり本来のROM化時よりスタック領域やデータバッファとして使えるサイズが少なくなります.これを疑似ROM化と呼んでいます.
●疑似ROM化&フラッシュ書き込みユーティリティ添付!
exeGCC評価版用の疑似ROM化ツールを用意することで(疑似的にですが)ROM化が可能になっています.さらに本CPUボードにはフラッシュROMが搭載されているので,ROM化用ファイルを,フラッシュROMに書き込むためのプログラムも標準添付の予定です.
これにより,ROMライタや,EPROMの書き込み/消去/ROM交換の手間を省き,使い勝手を大きく向上できます.フラッシュROMの書き換え/消去回数は10万回を保証しています.
また疑似ROM化により問題となるコンソール入出力についても,CPUボード搭載のRS-232-Cインターフェースをコンソールとしてターミナルと入出力するためのサンプルプログラムを用意しています.
●プリンタケーブル&電源付属の入門キット!!
JTAGデバッガをパソコンと接続するためのプリンタケーブルを標準添付しています(パソコン側はD-Sub25ピン用).
またCPUボード用電源,およびPARTNER-J用の電源もACアダプタを標準添付しているので,文字通り買ったその日からすぐに使えるRISC入門キットとなっています.
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