Last Update 2003/11/26

パケット通信ハンドブック

秦 正人/山内 雪路 共著
B5判 304ページ
定価1,656円(税込)
JAN9784789810265
1987年5月10日発行
[絶版2000.4.20] パケット通信ハンドブック
大変恐縮ですが,こちらの商品は品切れ絶版となりました.

 トランシーバーにパーソナル・コンピューターと通信モデム“TNC”をつなげば,それだけでパケット通信が楽しめます.本書は,パケット通信の入門,すなわちTNCとコンピューターの選定から,ターミナルやRBBSの話しといった実践,そして,変調・復調やプロトコルなど理論のすべてを網羅してあり,この1冊でパケット通信のすべてがわかります.

目次

入門編

第1章 これでパケット通信のすべてがわかる
 1.1 パケット通信って何だろう
 1.2 パケット通信を始めるには何が必要なのだろう
 1.3 パケット通信で何ができるのだろう

第2章 TNCとコンピューターの選び方
 2.1 どんなTNCを使うか
 2.2 パソコンは何がよいか

第3章 初めの1時間が勝負だ
 3.1 必要なものを揃える
 3.2 TNCとトランシーバー接続ケーブルのハンダづけ
 3.3 TNCのボーレートの確認・設定
 3.4 パソコンとTNCをRS-232Cケーブルで接続する
 3.5 パソコンの通信パラメーターを設定する前に
 3.6 パソコンを7ビットでターミナル・モードへ設定
 3.7 TNCの電源を入れ,パソコンの表示を確認する
 3.8 TNCのパラメーターを8ビットに設定
 3.9 パソコンを8ビットでターミナル・モードへ設定
 3.10 TNCの電源を入れ,パソコンの表示を確認する
 3.11 コールの設定/TNCをカナ対応に設定
 3.12 TNCとトランシーバーを接続する
 3.13 オン・エアによるテスト
 3.14 運用開始

第4章 運用のノウハウ
 4.1 TNCの初歩的使い方
 4.2 どのバンドに出るか
 4.3 パケット通信の運用方法
 4.4 ディジピーター運用
 4.5 チャット運用
 4.6 RBBSの運用
 4.7 2局以上とのラグチュー
 4.8 HF帯での運用
 4.9 マナー

第5章 パケット通信を始めるための免許
 5.1 パケット通信の免許
 5.2 申請書/変更届の書き方

実践編

第6章 ターミナルのはなし
 6.1 どんな機能が必要か
 6.2 あると便利な機能
 6.3 市販/公開されているターミナル・ソフト

第7章 RBBSのはなし
 7.1 RBBSとは
 7.2 RBBSアクセスの実際
 7.3 各地の名物RBBS
 7.4 RBBS開局にむけて

第8章 TNCを使いこなす
 8.1 TNCのモード
 8.2 コマンドとパラメーター
 8.3 パケットの送出タイミング
 8.4 パケットのモニターと放送
 8.5 マルチ・コネクト
 8.6 透過モードの徹底活用
 8.7 モデムの較正
 8.8 各TNCの特徴

第9章 アマチュア無線のはなし
 9.1 アマチュア局のライセンス
 9.2 電波のはなし
 9.3 運用のはなし

第10章 宇宙へ広がるパケット通信
 10.1 人工衛星を使う
 10.2 JAS-1のはなし
 10.3 流星散乱通信

第11章 パケット通信のおいたち
 11.1 コンピューター・ネットワークの歴史
 11.2 パケット無線の始まり:ALOHA方式
 11.3 アマチュアのパケット通信のあゆみ

第12章 これからのディジタル通信
 12.1 パケット通信の高度利用
 12.2 今後の問題
 12.3 これからのディジタル通信
 12.4 ディジタル通信の目指すところ

理論編

第13章 ディジタルとアナログ
 13.1 ディジタル量
 13.2 ディジタル通信とアナログ通信
 13.3 ディジタル通信とコンピューター
 13.4 ディジタル通信の利点

第14章 ディジタル通信の基礎
 14.1 ディジタル通信システム
 14.2 情報のはかりかた
 14.3 スペクトルと帯域
 14.4 振幅・周波数・位相
 14.5 ディジタル通信の品質
 14.6 通信路容量

第15章 変調と復調
 15.1 ディジタル変調・復調とは
 15.2 ハムのトランシーバーを使ったディジタル変調
 15.3 ASK方式
 15.4 FSK方式
 15.5 PSK方式
 15.6 QPSK方式
 15.7 MSK方式
 15.8 その他の高密度変調方式

第16章 同期
 16.1 ビット同期
 16.2 グループ同期
 16.3 調歩同期式
 16.4 同期式

第17章 誤りの制御
 17.1 誤りとは何か?
 17.2 誤りを検出する
 17.3 誤り検出法のいろいろ
 17.4 ARQとFEC
 17.5 誤り訂正の一例
 17.6 誤訂正(ごていせい)
 17.7 符号化利得

第18章 マルチプル・アクセス
 18.1 マルチプル・アクセスとは
 18.2 TDM
 18.3 パケット通信の多元接続性能をどのように決めるか
 18.4 パケット通信方式

第19章 伝送制御とプロトコル
 19.1 データ伝送の制御
 19.2 HDLC
 19.3 データ通信の標準化OSIモデル
 19.4 AX.25とOSIモデル

第20章 AX.25リンク層プロトコル
 20.1 AX.25の概要
 20.2 フレームの種類と構成
 20.3 フラグとゼロ挿入
 20.4 アドレス・フィールド
 20.5 ディジピーター
 20.6 代表的な手順

第21章 TNCの内部構造
 21.1 TNC-2の基本構造
 21.2 TNC-2の回路
 21.3 TNCに使われている代表的IC

付 録
 1 パソコン別Termモード設定法
 2 TNCと各種トランシーバー接続法
 3 TNC-2のコマンド
 4 PK-87のコマンド
 5 PC-9801用ターミナル・ソフト(Basic版)
 6 PC-9801用ターミナル・ソフト(C言語版)
 7 AX.25プロトコル状態遷移表
 8 用語集
 9 市販ターミナル・ソフト一覧表
 10 TNC-2のコマンド・リスト
 11 RBBS局リスト
 12 431.06MHz全国ディジピーター・リスト