Last Update 2019/06/11

これからアナログIC設計を学ぶ人のための
CMOS OPアンプ回路 実務設計の基礎

吉澤 浩和 著
A5判 176ページ
定価2,420円(税込)
JAN9784789830270
2007年5月15日発行
[絶版→新版移行2016.8.9] CMOS OPアンプ回路 実務設計の基礎

 エレクトロニクス技術の大部分が,ディジタル技術でカバーされる時代になってきました.しかしながら,ディジタル技術が演出している部分の多くは,「回路機能の実現」にあります.そして今,加えて求められている技術…それがアナログ技術です.回路の性能を上げる,他にない特徴を回路に組み込むとき欠かせない技術がアナログ回路技術です.
 本書は,アナログCMOS ICの設計にチャレンジしてみたいと考える方のために書き下ろされたものです.

目次

イントロダクション CMOSアナログICの時代
 なぜCMOSでアナログ集積回路を設計するのか?

第1章 MOSトランジスタのしくみと動作
 1-1 MOSトランジスタのシンボル
 1-2 MOSトランジスタの構造
 1-3 MOSトランジスタの動作原理
 1-4 PMOSトランジスタについて
 1-5 ピンチオフとチャネル長変調
 1-6 アナログ回路では避けられない基板バイアス効果
 1-7 MOSトランジスタの雑音

 コラム ◆ ゲート酸化膜について
 コラム ◆ 飽和領域について

第2章 MOSの動作をさらに詳しく理解する
 2-1 小信号動作解析のための小信号等価回路
 2-2 弱反転状態でのドレイン電流
 2-3 ディプリーション型トランジスタ

第3章 MOS回路の受動素子
 3-1 MOS回路のキャパシタ
 3-2 抵抗

 Appendix MOSトランジスタによるアナログ・スイッチ
 コラム ◆ キャパシタのサイズ

第4章 電流源とカレント・ミラーの設計
 4-1 電流源の設計
 4-2 カレント・ミラー
 4-3 カスコード回路

第5章 バイアス回路の設計
 5-1 バイアス回路の基本
 5-2 バイアス回路の温度依存性

 コラム ◆ トレードオフについて

第6章 ソース接地増幅回路と差動増幅回路
 6-1 ソース接地増幅回路
 6-2 差動増幅回路

 コラム ◆ 利得1000倍のソース接地回路

第7章 OPアンプ回路の設計
 7-1 2段構成のCMOS OPアンプ
 7-2 AB級出力回路
 7-3 OPアンプのその他の重要特性
 7-4 シングルステージCMOS OPアンプ

 コラム ◆ ミラー効果(Miller effect)とは

第8章 コンパレータ回路の設計
 8-1 構成はOPアンプと似ているが
 8-2 スイッチト・キャパシタ・コンパレータ

 コラム ◆ Δ‐Σ変調の名前の由来について

 付録A 式(7-11)〜式(7-15)の導出
 付録B ポール(pole)とゼロ(zero)について